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【Huluで映画感想】キック・アス(2010年、アメリカ・イギリス)

      2016/08/25

以前に感想を書いた『キングスマン』の監督であるマシュー・ヴォーンの前作『キック・アス』を鑑賞。

相変わらず劇中に流れる音楽のチョイスが独特、そしてヒーローモノの映画と見せかけて単純なヒーロー映画ではないところが面白い。

アメコミ作品のことを劇中で主人公たちが取り上げているが、冒頭からスパイダーマンのことを『蜘蛛男』と言い、スーパーマンのことを『宇宙から来た難民』と呼ぶところには思わず吹いてしまった。

ちなみにタイトルの ”キック・アス” は、主人公がギャングから暴行を受けていた人間を助けた時に名乗る名前だが、英語で書くと ”Kick Ass” 。Kick(蹴りを入れる)Ass(尻に)で「やっつける」と言う意味。

映画自体はゆるいけど、暴力描写はかなりエグい。そして悲しいのは、超絶可愛い少女ミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)の口が悪すぎるところ、下品な下ネタを連発しているところ。学校にも行かずビッグ・ダディ(ニコラス・ケイジ)に育てられたみたいなので、どう考えてもその下ネタ教えたのニコラス・ケイジ、お前だろ!!

 

なんの能力も持たないヒーロー

スパイダーマンは腕から糸を出し、バットマンやアイアンマンは金にモノを言わせて空を飛んだり、超強力な武器を持っている。スーパーマンは超人的な肉体能力を持ち、日本の仮面ライダーでさえ怪人が爆発するほどの威力があるライダーキックを使える。

しかしキック・アスは強力な武器は何一つ持ち合わせていない。棒切れ2本を振り回して戦う。移動手段も徒歩のみ。バイクも車もない。

ヒーローに対する憧れだけでヒーローコスチュームを着て人助けをする。恐らくヒーローの中で最も弱い部類に所属するヒーローだ、いやコスプレイヤーだ。

でも、そんななにも持たざる主人公がヒーローコスチュームに身を包み、戦う姿を見ると気持ち一つで誰でもヒーローになれるんじゃなかろうかとも思えてしまう。

別に特別な能力がなくても人を助けたいという気持ちがあればヒーローになれる。そんなことを思わせてくれるほど、主人公デイブのちょっと気弱だけど人柄の良さに感情移入が出来る。

 

コスチュームがダサすぎる

しかしながらこの映画を観て、一番に思うのが「ヒーローコスチュームがダサすぎる」ということ。キック・アスはなんとコスチュームを通販で買っていた。サムライミ版のスパイダーマンも初期の頃、賞金稼ぎのためにリングに上がるときは手作りのコスチュームを着ていたが、その後はまともなコスチュームを着ていた。

しかしキック・アスは最後の最後までその安っぽさ丸出しの通販のコスチュームで通す。

そして、ビッグダディのコスチュームはどう見てもバットマンの丸パクリやろ!とツッコミを入れずにはいられない。頭部の部分は頑張っているが、胴の部分はちょっと頑張りが足りない。

ミンディに関しては、特にコスチュームでなにも言うことはない。ミンディが可愛すぎて、どんなコスチュームを着たところで彼女の魅力は損なわれないだろう。そんな次元では語れないほどミンディ役、クロエ・グレース・モレッツの愛くるしさ、表情の豊かさ、お下劣なセリフの数々で、正直コスチュームなんかどうでもよくなる。

 

で、どんな話なの?

Blue rayやDVDのパッケージを見る限り、ヒーロー映画のように見えるけど、ヒーロー映画ではない。

相手がギャングとは言え、虫けらのごとく銃とナイフで殺していくサマには、モラルや倫理観なんてありゃしない。アイアンマンやバットマンだってこんな簡単に人の命を奪わないよ!と言いたくなるほどの大量殺人をスタイリッシュにやってのける。それも10歳くらいの少女がだ。ヒーローと言うよりも殺人マシーンだ。

殺人術を教えた父親ことビッグ・ダディも嫁さんを奪われたことに対しての深い憎しみで戦っているようにしか見えない。そこにあるのは正義の心ではなく、復讐心だ。

つまりこの映画は、アメコミのネタを盛り込んだ復讐映画だ。母親を奪ったギャングに対して父と娘が復讐を果たすというストーリーの脇役として、主人公のデイブことキック・アスは出てくる。この構図が面白い。

マーベルのヒーローネタが劇中で何度か出てきて、クライマックスでデイブが『力がなければ、責任は伴わないか?』と自問自答するシーンがあるが、完全にスパイダーマンの『大いなる力には、大いなる責任が伴う』をパロッてる。

よくよく考えてみたら、デイブというキャラクターの印象は糸が出せなくなってしまったピーター・パーカーだと今気づいた。

 

キック・アスでおすすめの曲

キングスマンの時と同じようにキック・アスで流れる挿入局をYOUTUBEから集めてみた。

 The Prodigy の『Stand Up』

冒頭とラストの日常生活風景で流れる曲

 

 The Prodigy の『Omen』

キック・アスがギャングに襲われていたチンピラを助けるシーンで流れる曲。キック・アスが世間に知られるきっかけとなったあのシーン。

 The Dickies の『Banana Splits』

ヒット・ガールがラズール宅でキック・アスを助ける時に流れる曲。いきなりこの曲が流れてびっくりした。あの過激な暴力描写とのギャップがあり過ぎな曲。この突飛な選曲センスはキングスマンにも引き継がれているように思う。

 Joan Jett の『Bad Reputation』

ダミーコの子分たちをアジトの廊下で殲滅する時に流れる曲。この時のクロエちゃんの銃を撃つ時の表情がたまらなく良いんです。なんちゅうゲス顔で銃撃ってんのwwwww

 - 映画の感想

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