【映画の感想】『ジャッジ・ドレッド』 (2012年、イギリス・南アフリカ)

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仕事が忙しく絶賛ネットカフェライフを満喫しています、くねおです。

ネットカフェに行くと大抵ネット配信をされてる映画を1本観ておねんねするわけですが、今回観た映画は『ジャッジ・ドレッド』。イギリスのコミックヒーローモノでSFアクション映画、『ロッキー』で有名なシルベスタ・スタローン主演の『ジャッジ・ドレッド』のリブート作品です。ちなみにスタローン版は観ていません。

正直観るまでそのことを知らず、最近のアメコミヒーローモノであるアベンジャーズやスパイダーマン、バットマンを観慣れてる身としてはえらく地味なヒーローだなと思ってしまったんですが、地味ながらもなかなか面白かったです。

ちなみにイギリスのコミックが原作なのになぜか舞台が荒廃したアメリカという・・・え、なんで?って思ってしまうところ、ツッコミどころも多く、出来れば気心知れた友人と観て、飲みの肴にでもしたくなる映画です。

オススメ度:★★★★★★★★☆☆ ★8点

*★10点が満点。点数は管理人の個人的点数です。異論反論は認めます。
*記事内の見出しに”(以下、ネタバレ)”と書かれているところからネタバレしています。

 

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どんな話なの?

核戦争によって大地が荒廃したアメリカの東海岸、人口が密集するメガシティー・ワンが舞台。土地だけでなく人間までもが荒廃し、メガシティー・ワンの治安は最悪。この都市では、1日に1万件もの犯罪が起きている犯罪者パラダイスだ。

完全に崩壊しているこの都市の治安を守っているのは、主人公のドレッドをはじめとする "ジャッジ" と呼ばれる裁判官だ。

この世界には警察はおらず、ジャッジが裁判官と警察官の両方の務めを果たしている。ジャッジは戦闘能力に長けた裁判官というわけだ。

そのため、彼らは犯罪現場に赴き、現行犯で捕まえた犯人に対してその場で判決を下し、刑を執行する。

 

デカレンジャーかよ!!

 

・・・とは言いつつも、『ジャッジ・ドレッド』は上述したトンデモ設定の割にかなり硬派な作りとなっていてアクションシーンも楽しい。ヒーローモノ、コミックモノでお馴染みの近未来の武器、ガジェットもワクワクさせてくれる。

最初はダサいなと思っていたジャッジのコスチュームも、最後のエンドロールくらいには「あれ?カッコいいかも・・・」と思わせてくれる。

ただやはり、最近のアメコミヒーロー映画と比べてしまうと地味だという感は否めない。

 

感想(以下、ネタバレ)

『ジャッジ・ドレッド』の大まかなあらすじとしては、人の心を読める超能力者である新人ジャッジ、アンダーソンとペアを組み、麻薬組織の黒幕である "ママ" を倒すというストーリー。超おおざっぱに言うと。

封鎖された200階立ての超巨大ビル内でママの率いる麻薬組織だけではなく、ビルに住む住人達も敵となり、ドレッドとアンダーソン以外すべて敵。予告では2VS7万5千人となっている。

爆発あり、銃撃戦あり、肉弾戦ありでバラエティー豊かなアクションシーンが楽しめた。

途中、裏切ってママ側についたジャッジがドレッドたちを倒そうとするところは結構ハラハラした。

 

ドレッドの相棒、アンダーソンが魅力的

ジャッジになるための試験の点数が合格点には及ばないものの、人の心を読める特殊能力で評価を上げジャッジとなった超べっぴんなアンダーソン。

荒廃した世界が舞台で、出てくるキャラはほとんどが野郎ども。近未来の北斗の拳かよ!って思えてくるような雰囲気を醸し出してるメガシティー・ワン。絵的にも暗くなりがちなこの映画において、アンダーソンは華だ。アンダーソンが画面に映るだけで明るくなる。そして、目の保養になる。

今回のドレッドと組んでの麻薬組織殲滅が記念すべき初仕事となるのだが、アンダーソンはジャッジの業務内容に苦悩することになった。途中、命を助けてくれた夫人の夫を殺してしまうのである。映画のラストではジャッジのバッジをドレッドに返して、ジャッジにはならない道を選んだアンダーソンだが、それはこの一件が原因だと思われる。

しかし、人の心読める能力は反則ですわ。

ママの仲間たちに途中で捕まってしまうアンダーソンだけど、あれ捕まったのわざとなんじゃないかと勘ぐってしまった。助かる事を見越した上で、レイプ未遂のアイツを殺せるところまで読んでいてわざと捕まったんじゃないだろうか。

 

サーセイやないか!!

麻薬組織の黒幕、ママを演じている女優さん見覚えあるなあと思っていたら、ゲーム・オブ・スローンズのサーセイやないか!!

調べてみたら、ヘナ・レディという女優さん。この女優さん、非常に美しくて。たぶん根は良い人なんだろうなと思うんだけど、ゲーム・オブ・スローンズでは強欲で冷徹なドSっぷりのキャラを演じていた。

そしてこの『ジャッジ・ドレッド』でも、負けず劣らずの鬼畜っぷりを魅せている。

サーセイの時は、王妃の役だったので気品あふれる身なりをしているのだけど、こちらではザンバラ頭で顔には大きな傷を入れている。もはや浮浪者じゃないかというくらい汚らしい姿をしている。

しかし中身はまんまサーセイやないか!!ホームレスの仮面をかぶったサーセイやないか!!

それにしても、なんて悪役の似合う女優さんなんだ・・・。女性で悪役ならこの人っていうキングオブ悪役感がある。

 

スローモーションの映像が美しい

『ジャッジ・ドレッド』で目を引くは、多用されるスローモーション。

結構な頻度でスローモーションが流れる印象だ。そのスローモーションがどれも美しい。サーセ・・・ママが入浴しているときに飛び散るお湯をスローモーションしてみたり、200階建てのビルから落ちるシーンをスローモーションしてみたり・・・そして最後にはさーせ・・・ママが落ちるシーンをスローモーションしてみたり。

終始荒廃したビルのシーンで絵が暗めのため、このスローモーションがひときわ美しく見えてしまう。

 

以上、感想終わり!

『ジャッジ・ドレッド』は日本の劇場でも公開されていたようなのだけど、知名度はあまり高くないようで、少し残念な気がする。

B級感が漂っていてドレッドのコスチュームとか最初のうちは非常にダサく見えてしまうものの、アクションシーンはしっかりしているし、アンダーソンやママ、そしてママの仲間たちもキャラが立っていて、安心してストーリーを楽しめる。

近未来の北斗の拳の世界で、警察の役目も果たす裁判官が麻薬組織を壊滅するというぶっとんだ世界観もすんなり入っていけました。

『ジャッジ・ドレッド』、おもしろいよ!!

ヒーローとして見た目地味だけど。

 

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