【映画の感想】『ゲット スマート』 (2008年、アメリカ)

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年末に観た年の最後を締めくくるのにちょうど良い映画となった『ゲット スマート』。

コメディ&スパイ映画でちょっぴりサスペンスも織り交ぜた、贅沢で楽しい映画だった。コメディでスパイ映画と言えば、Mr.ビーンでお馴染みローワン・アトキンソン主演の『ジョニー・イングリッシュ』と被るのだが、あちらほどの下品さはなく、万人に受け入れられる笑いで攻めてくるところが好感度が高い。

先日『パッセンジャーズ』を観てたので、関連作品として出てきた『ゲット スマート』。アン・ハサウェイ繋がりで関連作品となっていたわけだけども、まずサムネイルで笑う。

ゲットスマートのサムネイル画像

 

アン・ハサウェイの髪にドン被りとなっている主人公マックスウェル・スマート(スティーヴ・カレル)。

 

全然スマートじゃねえ・・・

 

これは観るしかねえってことで鑑賞を決意した。

 

オススメ度:★★★★★★★★★☆ ★9点

*★10点が満点。点数は管理人の個人的点数です。異論反論は認めます。
*記事内の見出しに”(以下、ネタバレ)”と書かれているところからネタバレしています。

 

なにが面白いって、まずパッケージからして笑える。

マックス(スティーヴ・カレル)

女エージェント99(アン・ハサウェイ)

 

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どんな話なの?

米国の秘密諜報機関「コントロール」で情報分析官として働く主人公マックスウェル・スマート。彼は現場で諜報活動を行うエージェントとなることを目指していた。

厳しい試験で優秀な成績をおさめることが出来たマックスだったが、情報分析官としての能力が優れているという理由で、エージェントではなく情報分析官を続けるよう上司から命令されてしまう。

そんな矢先、秘密諜報機関「コントロール」は国際犯罪組織「カオス」の襲撃を受け、コントロールエージェントの個人情報を全て盗まれてしまう。これにより、世界各国で活動を続ける現場エージェントが次々に命を狙われる。

この事態の収拾に白羽の矢が立ったのが、エージェントの試験をパスしていた優秀な情報分析官マックスウェル・スマート。エージェントになっていなかったのが功を奏し、身バレしていなかった!マックス念願のエージェント就任となる。

そして整形手術により、運よく身バレしていなかったエージェント99(アン・ハサウェイ)とコンビを組み、国際犯罪組織「カオス」との戦いに身を投じていく。

 

主人公の情報分析官マックスウェル・スマートは優秀な分析官という設定ではあるものの、信じられないくらいのドジっ子。情報分析官としては優秀でも、エージェントとしては無能でしょwwwって突っ込みたくなるくらいのドジを連発して笑いを誘ってくれる。

そのたびにコンビを組むアン・ハサウェイが毎回マックスの尻を綺麗に拭ってくれるから安心して観ていられる。ってかコントロールの面々でまともなのはアン・ハサウェイだけだと思われる・・・。

コメディって割とノリが人によって合う合わないがあるんだけど、僕は結構ハマッてしまった。老若男女誰が観てもわかりやすく、それでいてあまりお下品さはなく、徹底的にマックスの間抜けさお茶目さにフォーカスが当たっているため、一緒に観る人が誰であろうと気まずい雰囲気にならないはず。

2016年見たコメディの中ではぶっちぎりの面白さだった。

 

感想(以降、ネタバレ)

この『ゲットスマート』、初めて観たわけなんですけどリメイク版でテレビシリーズが存在していたみたい。リメイクとは言っても、設定、世界情勢の描写も違うらしく今の時代に合った『ゲットスマート』のようだ。しかしながら、笑いというかギャグに関して、少しばかり古いなと思っていたので僕としては納得してしまった。

いや、でもこういう古き良きギャグは大好きなので全然これで良かった。

まず、秘密諜報機関「コントロール」の入り方からしてツッコミどころ満載。本部に辿り着くまでに通過しなければならない無駄な扉の数。冒頭、マックスが本部に辿り着くまでに持ってた書類がグチャグチャになっていた。それに水上にある秘密の扉、あれ雨降って少しでも水位が下がれば敵に丸見えになるし、逆に上がれば扉開けただけで水が侵入して水浸しになってしまうんじゃないでしょうか?

いずれにしてもこういう秘密諜報機関「コントロール」の設備から、出てくるガジェットや秘密兵器にしても馬鹿馬鹿しいものがわんさか登場する。

そしてその数々のガジェットを使うマックスが全然スマートじゃないwww

飛行機から脱出するシーンで縛られた手首の結束バンドを切るのに何度も何度もミニボーガンで矢を放つのだが、痛々しくてたまらなかった。あんな無理してミニボーガン使わなくても他に方法あったんじゃなかろうか?

そして、そのミニボーガンのせいでパラシュートなしで落下していくマックス・・・。

 

ゲットスマートの1番の面白さはマックスのダサさであり、飛びぬけた間抜けさだ。しかもそのお間抜けを真顔でやるから面白さが倍増する。んでもって、重要な局面においてその間抜けさでピンチを切り抜けてしまうところも笑える。大筋の話はシリアスなはずなのに、ほぼほぼ笑いで話を進めていく脱力系スパイアクションコメディ。

マックスの人柄の良さも相まってマックスに共感しながら観ていられるので、面白い。

ちなみに僕の一番好きなシーンは予告でも出てきている、敵に捕らわれて大ピンチの時に受話器を華麗に投げて届かないシーンだ。

 

そしてもう一つ、この映画『ゲットスマート』の大きな魅力を語るのであれば、アン・ハサウェイは外せない!!度重なるマックスの失敗を何度も救うエージェント99、アン・ハサウェイ。

彼女が終始お笑いなしの真面目な対応をすることによって、マックスのオマヌケが最大限に生かされる形になっている。中盤に敵の取り仕切るパーティーに潜入するシーンで、赤外線レーザーをすり抜けるために自身のロングスカートを引き裂くシーンがあるのだけど、『パッセンジャーズ』で煮え湯を飲まされた僕にとっては、大興奮のシーンとなった。

ここでようやくアン・ハサウェイの映画を観れたのだという満足感を感じた。

しかしながら、このエージェント99、最後の最後でさんざん尻ぬぐいをさせられてきたマックスと付き合いだす。問題解決してそのまま終わればいいものを、よりによって一回りも年上のマックスなんかと付き合いだす。

これを観て僕はこう思ったね。

 

 

おまえもそっち側かよ!!

 

 

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