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【映画の感想】『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』原題 [ Hot Fuzz ](2007年、イギリス)

   

何気なくHuluで映画を選んでいた時に見つけた逸品。

炎をバックにありえない体勢で2丁拳銃を構えるその表情。そこから溢れ出るB級コメディー感(良い意味で)。Huluのサムネイルを見た瞬間に再生ボタンを押していた。

サムネイルからはコメディーを全面に押しているように感じられ、ゲットスマートのような脱力系コメディーなのかと思っていたのだが、なかなか骨太で硬派なストーリーで見応えがあった。

ホット・ファズ Huluのサムネイル

 

オススメ度:★★★★★★★★★☆ ★9点

*★10点が満点。点数は管理人の個人的点数です。異論反論は認めます。
*記事内の見出しに”(以下、ネタバレ)”と書かれているところからネタバレしています。

 

どんな話なの?

ロンドン市警に勤務するニコラス・エンジェル巡査(サイモン・ペグ)。

エリート大学を主席で卒業し、警察学校も成績トップで卒業、首都警察に入ってからは輝かしいほどの実績をおさめ、署内でも検挙率はダントツのトップ。まさに警察官になるために生まれてきたエリート中のエリート。

頭脳明晰なだけではなく、ずば抜けた運動神経も持ち合わせ、ロンドン市民からも好かれている。勤勉で誠実、どこにも非の打ちどころがない。

そんなニコラス巡査だが、あまりにもロンドン市警で成績が良すぎて、理不尽にも田舎町のサンフォードに左遷させられてしまう。

サンフォードはロンドンとは違い、過去20年間で殺人事件が起きていない平穏な町。

だが、しかし。転勤してきたニコラス巡査、勤務の前日からバーで飲酒している未成年たちを連行。飲酒運転の男を連行。道端で立ちションする男も連行。法を守らない人間を徹底的に取り締まる。

ニコラスは、サンフォード警察署長の息子であり、昨晩飲酒運転で逮捕したダニー・バターマン(ニック・フロスト)とコンビを組み、田舎町サンフォードで起こる事件を担当していくのだが・・・。

コメディー、アクション、サスペンスが好きな人にはオススメの映画。劇中、直接的なグロ描写があるところだけは注意っす。

 

感想(以下、ネタバレ)

この映画を観て、一言。

 

めっちゃ面白かった!

 

コメディーあり、アクションあり、そしてサスペンスありの美味しいところをたっぷり詰め込んだサービス精神旺盛な1本だ。

飲酒運転で捕まえてきて拘留室にぶちこんだダディーが、翌日ひょっこりニコラスの前に現れて、実は署長の息子だったってことでニコラスが絶句するシーン。ダディーと共に白鳥を探すシーン。万引き犯を追って柵を軽々と飛び越えていくニコラスを追い、ダディーが柵に突っ込むシーン。

ニコラスとダディーのコンビを見ているのが楽しい。

そして途中、ニコラスが窮地に立たされた時のダディーの機転を利かせた行動力に心を掴まれる。

ニコラス、ダディーの2人だけではなく、警察署内の面々、サンフォードの住民たち、皆個性豊かでなにかしら笑わせてくれる。

 

コメディだけではない!サスペンスなストーリー

この記事の冒頭に貼ったサムネイル画像から単純なコメディー映画だろうと、正直コメディーだけ期待して観てみたものの、サスペンスなストーリーが展開される。

過去20年の間、1度も殺人事件が起きていないという田舎町で起きる連続死亡事故。ニコラスはいち早くこれらの事故の事件性に気づくが、他の警官たちは事故だと言い張る。

納得のいかないニコラスは独自で調査を進め、事件の真相へと迫っていくわけだけど、これがまたコメディー映画とは思えぬほどキッチリと犯人の動機や被害者たちの関係まで言及していて、観ているこちらとしてはこの殺人事件の真相について最後まで興味を引き付けられる。

まあ、最後はそれら積み上げてきた細かな被害者間の関係や犯人の殺害動機、これらをすべてひっくり返してくれるわけですけど、それもまたアリかなと思わせるのは上手いなあと思ってしまった。

土地の利権絡みが犯人の動機かと思っていたら、なんちゃらイヤーとか言われる村に送られる賞欲しさに署長が裏で手を引いていたっていうんだから、( ゚Д゚)ハァ?ってなっちゃったよ。

町の監視同盟がどうのこうのとか言ってたから、てっきり署内の監視室にいる爺さんだと思っていたら、まさかの署長かよ!!

ただ、序盤にニコラスが参加した監視同盟の会議で、金ピカの「生きた彫刻」がなぜ問題になっていたのかここでようやく謎が解けたわけだ。劇中なんで「生きた彫刻」がこの村で問題視されているのか引っかかっていたが、なんちゃらイヤーの受賞を逃す恐れが出てくるからということなのね。

 

てか、結局この映画、やりたかったのは事件の真相が明るみになった後、ダディーがニコラスを助けて2人の信頼関係が出来上がった後のアクションなわけですから。

 

田舎町で大暴れのポリスメン!

サンフォードに来て、知り合って間もないダディーからロンドン市警ではどんなことをしていたのか質問攻めにあっていたニコラス。

ポリス映画が大好きなダディーから「2丁拳銃で撃ったことはあるのか?」とか「車に乗りながら発砲したことがあるのか?」など、映画の中だけのお話だよとニコラスはもちろん「ノー」と答える。

これが盛大な前フリなわけで、ポリス映画の王道とも言うべきアクションを最後のクライマックスで全てやってくれる。

どの映画のパロディーなのかまではわからなかったが、既視感たっぷりのニコラスの登場シーン、ダディーとの並んでの二丁拳銃ジャンプ撃ちwww

町の中心で監視同盟のメンバー約10人 vs ニコラスに始まり、ダディーが加わって銃撃戦、肉弾戦、やれることをすべてやってやるぜって製作陣の気持ちが感じ取れた。

もう全然コメディー映画とは思えないほどの本格的なアクション。

その中でも光っていたのが、これまでニコラスの言うことをまったく聞かなかった署員たちが協力してスーパーマーケットで大暴れするシーン。

スーパーマーケットの備品であるカートで肉屋2人を押し潰して倒すところも良かったのだが、1番の快感は、その後に飛び出してきた女秘書を女性署員が備品の看板で綺麗にノックアウトするところ。最高に気持ちよかった。女秘書が吹き飛んで、床を滑る音がシュール過ぎて声を出して笑ってしまった。

 

最後にはカーチェイスまでやってのけ、黒幕を追いかけながら運転しながらの銃撃戦まで、ダディーに「ノー」と答えた質問の内容をすべて実現してくれる。

序盤に逃げてしまった白鳥が出て来て、逃亡する署長の車を止めてくれ、白鳥の伏線も見事に回収してくれる。これまでに張り巡らせてきた伏線をほぼほぼ回収して、スカッとさせてくれるのが良い。

ダディーが父親である署長を撃てずにキアヌと同じように、空に撃ちまくるのには笑ってしまった。

 

最後は少し蛇足かな・・・

凶悪な連続殺人事件の首謀者たちを捕まえて、事後処理に追われている署内。今回の事件のおかげで、裏で町全体を操って来た悪人どもが捕まり、署内のメンバーの結束が高まったように見えたのも束の間、監視同盟室から首謀者の一人である爺さんがショットガンを構えて出てくる。

 

 

って、オイィィィイイ!!

なんで捕まえてないんだよ!

エリートちゃうんかい!

 

 

と、事件を明るみに出したニコラスに発砲するも、ダディーが身をていしてニコラスを救う。ショットガンの餌食になるダディー。ニコラスの蹴り飛ばしたゴミ箱で後方の証拠保存室に吹っ飛んでいく監視同盟のジジイ。

これにより序盤でニコラスとダディーが押収した機雷(大きな爆弾)が爆発してサンフォード警察署が吹き飛んでしまう。最後の最後に大きな花火が上がるわけだ。

そしてショットガンで撃たれたダディーを前にニコラスが叫び、その後1年が経過する・・・。

 

もうダディーが刺し殺したと見せかけて救い、2人で力を合わせて今回の事件を解決したわけだし、最後のこのダディーが撃たれるシーンは蛇足かなあとちょっと思ってしまった。

だけど、それを差し引いても素晴らしく面白い映画だったと言える。コメディー、アクション、サスペンスがバランスよく融合し、笑いありシリアスあり、感動ありのこの映画。面白い映画を探している人には是非とも勧めたい逸品である。

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