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【レンタル映画の感想】ソロモンの偽証 前篇・事件(2015年、日本)

      2016/05/21

今月レンタル開始されたばかりの『ソロモンの偽証』を観賞した。
面白かったです。

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆ ★7点

*★10点が満点。点数は管理人の個人的点数です。異論反論は認めます。
*記事内の最後で見出しに”感想(ネタバレ)”と書かれているところでネタバレしています。

 

どんな映画?

小説新潮にて2002年~2011年に渡り連載され、2012年に刊行された宮部みゆきの長編推理小説。
原作は、「事件」、「決意」、「法廷」の3部構成となっています。

クラスメイトの転落死の謎を、学校内で生徒たちにより裁判を行う事で真実を追及しようとする中学生の話です。

前篇はサブタイトルの通り事件編。
冒頭のクラスメイト柏木卓也の転落後、警察が自殺と断定するのだが、柏木君はクラスメイトによって殺されたという内容の告発状が学校、担任教師、クラスメイトの藤野涼子に届きます。
親、学校、警察、マスコミ、そして生徒たちのそれぞれの思惑、対応、言動が絡み合い、真実を置き去りにして、さらなる悲劇を招いていく・・・。

 

オススメポイント

テンポが良い

邦画で推理小説の映画化となると、だいたい中盤退屈だったりダレる事が多いのですが、この前篇は非常にテンポが良く、ダレる事なく最後まで一気に観てしまいました。
次から次に謎が提示され、事件が起き、ポンポン話が進みます。

地味な中学生たちが良い

公開前、出演する中学生たちのオーディションがニュースで話題になっていたりしましたね。
劇中の中学生たちは地味ですが、多感な思春期を思わせる自然な雰囲気が出ていて好感が持てました。

その中でも主役の藤野涼子は、思春期ビンビンな中学生。転落死した柏木くんの言葉に傷つき、親、学校の反対を押しのけ真実を追い求める姿は、嘘にまみれた大人の世界を知らない純真無垢な少女に見える。「なんとかしたい、でもどうにもならない、どうすればいい?」感がよく出ています。

キャッチコピーにもあった「嘘つきは大人の始まり」。

大人になっていない藤野涼子の真実を求めようとする一途な姿勢にがんばれと言いたくなってきます。

脇を固める脇役の大人たち

佐々木蔵之介、田畑智子、小日向文世をはじめ、脇役陣が非常に豪華。

その中でも僕のイチオシはドランクドラゴンの塚地武雅です。クラスメイトの太っちょキャラ松子の父親役を好演しています。この映画は話がとっても真面目なので、塚地が出てきてくれることで休憩タイムを与えてくれます。

松重豊演じる北尾先生は学校の先生の中では唯一の中学生たちの味方となります。喋り方がテキトーなくせに熱意があり、そのギャップが良かったです。この先生が後篇の裁判にどう関わっていくのか楽しみで仕方ありません。

あと、スカッとジャパンのイヤミ課長が出演していて、職員室で目が釘付けになりました。やっている事はスカッとジャパンと大して変わりません(笑)

 

 

感想(ネタバレ)

武勇伝スタート

冒頭、主人公の藤野涼子が校内裁判を行った母校に赴任してくるところから始まり、武勇伝を話し始めるところからスタートします。個人的にこういう始まり方はあまり好きじゃないんですよね。なんとなくハッピーエンドで終わったのだなっていう事が読めてしまうので。ただ、後篇のラストでなにかしらの衝撃がくるかもしれないので、後篇に期待したいところです。

井上くんが体罰と暴力の違いを説くシーン

スカッとしました。

井上くんというキャラはクラスに大抵1人はいるガリ勉くんタイプ。金八先生や他の学園ドラマでもこういうタイプは、人数合わせのためなのか絶対出てくるキャラですね。しかし、この井上くん、ガリ勉タイプでありながらカッコ良く、お笑いも出来る万能選手ときています。非常にインパクトのあるキャラです。もちろん良い意味で。
判事を決めるシーンの掛け合い、最後の「異議を認めます。」は笑いと共に、皆の輪に入っていく井上くんの姿にちょっと感動しました。

また、先ほどの井上くんが体罰と暴力の違いを学年主任に説くシーンで忘れてはならないのが涼子のお母さんの対応です。家では校内裁判を反対していたにも関わらず、学校では校内裁判を認めないなら教育委員に体罰の事を伝えると言い放ちます。娘への大きな愛情と叱咤激励を見せてくれる感動のシーンです。

歩道橋でのいじめシーン

かなりエグイです。このシーン、エグイだけではなく極めて重要な部分ですね。松子の人柄、樹里との関係の描写、そして樹里が告発状を出す理由になっているのだと言う事を表しています。さらに、このいじめを止めに入らなかった涼子に放たれる柏木の「口先だけの偽善者」が涼子を校内裁判へと駆り立てるきっかけとなっています。

松子の交通事故シーン

心臓に悪いです。トラックに跳ねられて道路標識の柱に当たって地面に落下。他の映画なら笑ってしまうシーンなのに、この映画自体がしっかりと絵作りをしてリアルに描いているため、人が跳ねられるとこんな風になるのかと思って見ちゃいました。

1本の映画として

前篇ということで、次々と風呂敷を広げていき後篇の裁判への期待を高めていってくれます。

・柏木くんの転落死は自殺なのか?他殺なのか?事故なのか?
・告発状の内容通り、大出くんたちが柏木君を屋上から落としたのか?
・松子がトラックに跳ねられる前に何があったのか?
・他校の生徒で神原くんなぜここまで関わってくるのか?

ただ、1本の映画として少しでもいいので、なにかしら起承転結の「結」を提示して欲しいと思います。風呂敷を広げきった状態で、何一つオチもなく後篇に続くのはちょっと苦しいです。あんな予告編観せられたら観るしかないじゃないですか。くそー、僕は後半も観るぞ!!!!

 

後篇観ました!感想はこちら
【レンタル映画の感想】ソロモンの偽証 後篇・裁判(2015年、日本)

 

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