パッと見、僕の大好きな『24 -TWENTY FOUR-』のクロエ・オブライエンか!?とパッケージを手に取ってみたのだが、全然別人でした。僕がクロエと間違えてしまったのは、エミリー・ブラント。最近の映画だとトム・クルーズ主演の『オール・ユー・ニード・イズ・キル』でセクシーな女性軍曹リタ・ブラタスキー役を演じてた女優さんですな。
そんなエミリー・ブラントが主演する『ガール・オン・ザ・トレイン』をTSUTAYAでレンタルしてみました。
てかね、"ガール"ではないだろ、どう見ても"ウーマン"だろ!とツッコミつつレジに並んだ。
オススメ度:★★★★★★★★☆☆ ★8点
*★10点が満点。点数は管理人の個人的点数です。異論反論は認めます。
*記事内の見出しに”(以下、ネタバレ)”と書かれているところからネタバレしています。
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どんな話なの?
アルコール依存症が原因で離婚したレイチェル。彼女の趣味は通勤の行きと帰りに車窓から見える人間を観察すること。ある日、理想の夫婦だと思っていた妻の方がバルコニーで浮気している現場を電車から目撃する。
居ても立ってもいられなくなったレイチェルは、その夫婦の家へと向かうが、その途中のトンネルでアルコールにより気を失ってしまう。
翌日、バルコニーで浮気をしていた妻のメガンは行方不明となるのだが、この件にレイチェルが関わっていることを警察から疑われてしまう。
果たして、気絶してしまったトンネルでの空白の時間に何が起きていたのか?
サスペンス、そして衝撃のラストと予告で謳われているが、トリックがどうとかいうよりも登場人物それぞれが抱える問題を少しずつ掘り下げていき、どのようにして殺人事件が起きてしまったのかに迫っていくお話。
物理的な犯行のトリックではなく人間の心の内、心情について迫っていくお話で、生々しくじわじわくる大人なストーリーでした。
ラストが衝撃的かどうかは人によるのかな。僕は別に衝撃的だとは思わなかった。
感想(以下、ネタバレ)
主人公レイチェル(エミリー・ブラント)。レイチェルの前夫と浮気の末結婚し、娘の育児に奮闘するアナ。そしてアナの家でベビーシッターをしているメガン。この3人の女性を中心として物語が進んでいくんだけど、それぞれ抱えてる問題の闇が深い。
まず、レイチェルはアルコール依存症で嘘にまみれている。アナは浮気によりレイチェルから現在の夫であるトムを奪い取り、時折家にやってくるレイチェルに対して恐怖で怯えている。メガンは幼いころに風呂場で居眠りをして最愛の娘を亡くしてしまい、今では不倫の限りを尽くしている。
このそれぞれの抱える問題が順番に、時には時間軸を飛ばして提示されていき、最終的にメガンがなぜ殺されることになったのかという事件の真相へと迫っていく。
そして、この3人の女性を取り巻く人間たちも曲者ぞろいという、なんとも人間の闇に触れることが出来る映画だ。
いや、でもだからこそこの映画に面白みがあるってもんで、世の中100%綺麗な聖人君主のような人間なんていませんからね。
てか、アナ役の女優さん綺麗だなと思っていたんだけど、調べてみたら『ミッション:インポッシブル / ローグ・ネイション』でMI6のイルサ役を演じてたレベッカ・ファーガソンやんか!!
またもトム・クルーズと共演女優かいぃぃぃいいい!!!
冒頭から主人公のレイチェルがアルコール依存症だと言うことが提示され、それによって元夫トムの上司の奧さんに暴言を吐いたり、ゴルフクラブで自宅の鏡を叩き割ったり、人として問題大ありなんだと思わせる演出。
これによって、レイチェルに肩入れせずに一歩引いた状態で登場人物全員を客観的に観ることが出来る。そこが良かったと思う。
そして次々にレイチェル、アナ、メガンの過去や抱えている問題、回りの人間たちとの関係が提示されていき、バックボーンの情報が揃ったところでメガンが殺された真相へと向かっていく。
話の進み具合と言うか、ペースは結構ゆったりしていはいるように感じたが、だれることなく、集中して観ることができた。
レイチェルがメガンを殺したのではないかと疑いをかける女警部(アリソン・ジャニー)がまた喋り方に癖があって(吹き替え)、レイチェルにとって的確に痛い部分を突いてくる嫌らしさ。だが、そこが良いwww
もっと女警部が絡んできても面白かったなあ・・・。
まあ、最終的にはトムがクソ野郎だったって話なんだけど、あれだけ冒頭から心象悪かったレイチェルがある意味救われるラストだったのはよかった。
今までのお酒の失態、トムの上司の奥さんへの暴言や大暴れはトムが吹き込んだ嘘だったっていうオチ。トムのこの嘘によって妊娠できずに追い詰めれらてアルコール依存症になったレイチェルはさらに追い詰められていたわけで。どうかレイチェルには今後、お酒の呪縛から解き放たれて欲しい。
てか、改めて考えるとトムという男はとんでもなくずる賢く、残忍な男だな。世の中からこういう剥き出しチンコは消え去っていただきたい。
そう強く思った映画だった。