インターネット無しでは生きていけません。
どーも、くねおです。
今やスマホ、パソコンで誰もが使っているインターネット。生まれて初めてインターネットを使ったのは高校生の頃、Windows95でWebサイトを開いた時のあのワクワク感は今でも忘れられない良い思い出。その後、大学生になり2ちゃんねるやFLASH動画サイト、ブログ、オンラインゲームなどでインターネットの楽しさを噛み締めることになりました。
今回鑑賞した映画『ザ・インターネット』はちょうど僕が生まれて初めてインターネットを使った頃よりも前の1995年に公開された映画。今ではお目にかかることもほとんどなくなったフロッピーディスクはブラウン管パソコンなども出て来て、20年前のインターネット黎明期を垣間見ることの出来る楽しい映画だった。
オススメ度:★★★★★★☆☆☆☆ ★6点
*★10点が満点。点数は管理人の個人的点数です。異論反論は認めます。
*記事内の見出しに”(以下、ネタバレ)”と書かれているところからネタバレしています。
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どんな話なの?
凄腕デバッガーのアンジェラ(サンドラ・ブロック)は、ある日取引先のソフト会社からフロッピーディスクを受け取る。そのフロッピーディスクの中に入っていたのは、コンサートチケットの案内ソフトだったのだが、右下の [TT] マークをクリックすると、警察や病院、電力会社など、あらゆる国家機密情報を手に入れられるというとんでもないものだった。
このフロッピーディスクの中身について話したいと送り主のデイル(レイ・マッキノン)がアンジェラの家へ飛行機で向かうのだが、殺されてしまう。
デイルが殺された翌日、アンジェラは休暇でバカンスに出かけるのだが、そこで出会ったハンサムな男性ジャック(ジェレミー・ノーサム)と恋に落ちてしまう。しかしこのジャックという男がアンジェラのフロッピーディスクを狙っていて・・・。
感想(以下、ネタバレ)
まだインターネットが一般大衆に普及しきれていない1995年に公開された映画という点を踏まえて、今現在2017年に鑑賞して観て面白いなと思った。
インターネット黎明期にインターネットは危険なんだよと大きな問題提起をしたということで、当時ではセンセーショナルな内容だったのではないかと思える。
インターネットで個人情報を盗まれ、これまでの経歴を書き換えられ、さらには自分を乗っ取られてしまうリスクもあるのだよと。
今ではこういったサイバー犯罪を題材にした映画は星の数ほどあるけど、その先駆けとなった映画が『ザ・インターネット』なんだろうなと思った。
お話的には映画『逃亡者』とサイバー犯罪を掛け合わせたような内容で、すべてを失い絶望的状況で追ってから逃げながら真相を突き止め、敵を叩くという王道ストーリー。
どんなに追い詰められても、決して諦めることなく窮地を打開していくアンジェラの姿は観ていて応援したくなるほど魅力が溢れている。これはアンジェラを演じるサンドラ・ブロックの力が大きい。
敵との追いかけっこやITを駆使した駆け引きもスリリングでハラハラするし、全体的には面白かったと思うのだが、どうしてご都合主義的な部分とパソコンに関わる描写でツッコミたくなってしまう。
まず、敵となる組織プレトリアンの一味であるジャックの行動がわけがわからない。
ボートの中でアンジェラを殺すために引き金を引いていたくせに、その後殺せるチャンスが何度もあるのに一向に殺さない。なんなの?アンジェラとエッチしたのが忘れられなくて、本気で恋してしまったの?殺せなくなっちゃったの?
友達のフリしてチャットでアンジェラから直接情報を仕入れてアンジェラに近づき、アンジェラの家を売ったり、FBIサイトにハッキングして犯罪の経歴を操作したり・・・。アンジェラをマーク・ルースと入れ替えさせることにはあれだけ手際が良かったのに、ことごとくアンジェラを取り逃がす。
詰めが甘すぎwww
アンジェラを乗せた偽のFBI捜査官の車が都合よくジャックの車に突っ込むシーンはもう笑いが込み上げてきちゃったよ。
そしてクライマックスも酷い。まんまとアンジェラの罠に嵌って、わざわざFBIのサイトにアクセスした上で[Esc]キーを押しちゃうし、アンジェラと間違えて偽アンジェラのマーク・ルース殺しちゃうし。
ジャックについて思うことは1つ。
銃なんか撃たずに
キーボードだけ打ってれば
良かったのに・・・
あと、色々とパソコンのことでそりゃないだろうと思うところもあるんだけど、中でも酷いのがクライマックスでプレトリアンの正体を暴くためにIPアドレスを調べるところ。
ある程度パソコンを知っている人ならば、明らかにおかしいと気づくはずだ。
IPアドレスは4ブロックに分かれていて1ブロックに入る数値は255まで。なのにアンジェラは345とか入力してる。アンジェラほどの凄腕ハッカーなら絶対に入力しない値だ。
映画の見せ方上、どうしても実際とはありえない表現をしなければならないということもあるけど、さすがにこれは興ざめするレベルだと思う。だって数字変えるくらいどうとでもなるでしょ。
映画を作る上で誰か突っ込まなかったのか?と思ってしまう。
とは言え、自分たちの利益のためにセキュリティーソフトにわざと穴を作っておいて、そのソフトを世間一般に広めようとする考えを、20年前のインターネットが世間に広まる前から警鐘を鳴らしたという意味ではこの映画はすごいと思う。
今や、パソコンにバックドアが仕込まれてて個人情報が企業に盗まれていたり、ありとあらゆるソフト、アプリからユーザーが知らないあいだに個人情報を収集されているということは当たり前になっているもんね。
まあ、一庶民には目に見える被害はないけど、それでもインターネットを使う上で極力個人情報が出ないように気を付けることは必要だと思う。
特にSNSなんかは自ら個人情報を垂れ流してるわけで、その内容がネットにアップしていい情報なのかどうかを投稿する前にきちんと考える必要がある。