【映画の感想】『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』(2007年、英・仏・独)

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『Mr.ビーン 劇場版』に続く、映画版Mr.ビーンの2作目『Mr.ビーン カンヌで大迷惑?!』を鑑賞。

相変わらずローワン・アトキンソンの顔芸と体の動きが笑いを誘うビジュアルコメディーとなっていて、頭空っぽにして観るのがオススメ。「変なオジサンがなんかドジやってるわ~」と微笑ましい気持ちになる(笑)

ちなみに前作の劇場版は鑑賞済み。

【映画の感想】『Mr.ビーン 劇場版』(1997年、英・米)

オススメ度:★★★★★★★☆☆☆☆ ★7点

*★10点が満点。点数は管理人の個人的点数です。異論反論は認めます。
*記事内の見出しに”(以下、ネタバレ)”と書かれているところからネタバレしています。

 

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どんな話なの?

1998年に公開された『Mr.ビーン 劇場版』の2作目にして続編。

クジ引きでフランスのカンヌのビーチへの旅行券とビデオカメラを当てたMr.ビーン(ローワン・アトキンソン)は、リヨン駅からカンヌ行きの電車に乗るのだが、その時にビデオカメラで記念撮影をしてもらった男性がビーンのせいで電車に乗れずリヨン駅に置き去りにされてしまう。電車に乗ったビーンはその男性の息子ステパンが乗っていることに気づく。

ビーンのせいで親子が引き離され、ステパンと共にカンヌを目指すことになるのだが・・・。

テレビシリーズでは矢継ぎ早に繰り出されるギャグによるコントが売りの『Mr.ビーン』、劇場版ではそのコント感が薄れてしまっているのは少々残念。とは言え、劇場版ではテレビシリーズにはない様々な登場人物との絡みがあるので、観ていて退屈なことはない。リヨンからカンヌを舞台にしてそれら登場人物の人々に多大なる迷惑をかけながら、Mr.ビーンの珍道中が繰り広げられる。

コント交じりのロードムービーといった感じだ。

 

感想(以下、ネタバレ)

テレビシリーズ版からスクリーンへと舞台を移し、世界的に認知されたMr.ビーン。

1998年の劇場版から9年の時を経た2007年に公開された今回の『Mr.ビーン カンヌで大迷惑!?』は、より映画っぽい感じになっていて、テレビシリーズで持ち味のコントっぽさは薄くなっている。

どちらかというとロードムービー感が強い。

そのせいか、序盤くじが当たってからリヨン駅を出発するまでの間、少しコントが滑り気味になっているようにも感じてしまった。

リヨン駅で電車に乗り遅れてしまってレストランで食事するシーン。あそこでやることはちょっとキツくて感情移入しにく。ビーンのお隣に座っていたマダムが気の毒に思えてしまう。ビーンが人に迷惑がかけるというプロセスでビーンに悪意があるのが見えると笑えないんですよね。ちょっと感情移入しにくい。

隣のマダムのバッグに貝の中身を入れてしまうのは、流石にちょっとやりすぎですわ。

でも、ここから上手く立て直してくれた。

リヨン駅でロシアの映画監督エミール(カレル・ローデン)を置き去りにしてエミールの息子ステパンと行動を共にするようになってからが面白い。

ステパンにビデオカメラを奪われ、途中駅で降りてカバンだけがカンヌに行ってしまったり。急いで電車に乗ったはいいが、大切なパスポートと財布を電話ボックスに置き忘れたり。どんどんビーンの身ぐるみが剥がされていき、無一文でカンヌまで行かなければならなくなってしまうシチュエーションには笑ってしまった。

また、父親を置き去りにしたビーンに対して敵意剥き出しだったステパンとビーンが次第に打ち解けて、カンヌまでの道のりを協力していく展開には心が和む。

とは言え、中盤でビーンはステパンを置き去りにしてニワトリを追いかけていってしまう。このときのステパンの「またかよ」ってツッコミには誰もが共感するはずw

結局親子そろって置き去りにするんかいwww

後半からはビーンと同じ車('77年製MKⅢ ブリティッシュ・レイランド 製Mini 1000、しかも同じペイントw)に乗った女優の卵サビーンも加わり、3人でカンヌを目指すことになる。

このサビーン(エマ・ドゥ・コーヌ)が超美人なのがこの映画の良いところ(笑)大変な目の保養となる。

あと映画監督のカーソン役(ウィレム・デフォー)が僕にとっては一番の笑いのツボだった。ウィレム・デフォーと言ったらサムライミ版スパイダーマンのグリーンゴブリンが印象的だった。プライドが高く自分の作品に絶対の自信を持つこの映画監督カーソンもビーンの大迷惑の餌食になるわけで、映画撮影の現場で何度もNGを出してカットの嵐。

カンヌでの映画上映会では、自信作のカーソンの映画をこれまでの道中でビーンが撮ってきたビデオカメラの映像に差し替えられ無茶苦茶にされる。そのビーンのホームビデオの内容とカーソンの映画の独白のセリフがなぜか噛み合っているのが笑える。

てか、そもそもビーンに差し替えられる前のカーソン自身の映画もほとんどカーソンしか出てこず、寒い独白がずっと続くところも笑える。たぶんビーンが居なかったらクソ映画の仲間入りを果たしていたことだろう。

そして最後に、ビーンのホームビデオがカーソンの映画と勘違いした観客たちの拍手喝采で、激怒していたカーソンがビーンに抱き付く展開は爆笑はしないものの、本作一番コントとして面白いところだったと思う。

今までのテレビシリーズ、1作目の劇場版の集大成として、今回のロードムービーを撮ったんだろうなと感じられた。おそらく続編はもうなんだろうな・・・。

それにしてもせっかくくじ引きの当選で、カンヌまでの快適な旅路を約束されたというのに、無一文になって自転車で大爆走したり、野宿したり、ヒッチハイクを駆使してカンヌまで目指すことになってしまうのは流石だ(笑)

 

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