アン・ハサウェイってなんであんなに美しいのか？
そんなことを思いながら、あまりに美しい彼女のサムネイルに釣られて、映画のあらすじを読んで鑑賞を決意した『パッセンジャーズ』。
飛行機の墜落事故の生存者のカウンセリングすることになったアン・ハサウェイがその事故の真相を解明していくサスペンスのようで、ナショジオのメーデーファンの僕にとっては超興味をそそられる内容だったのだが・・・。
オススメ度：★★★★★☆☆☆☆☆ ★5点
＊★10点が満点。点数は管理人の個人的点数です。異論反論は認めます。
＊記事内の見出しに”(以下、ネタバレ)”と書かれているところからネタバレしています。
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どんな話なの？
ある日、飛行機の墜落事故が起きる。墜落した飛行機からは炎があがり事故の凄惨さを物語る。その事故からの生還者をカウンセリングすることになった主人公のクレア（アン・ハサウェイ）は、カウンセリングする患者の治療のため、航空事故の原因を追う。
事故を起こした航空会社の言っていることと患者の証言に違いがあり、クレアや生存者の回りを嗅ぎまわる不審人物も現れ、クレアは航空会社がなにかを隠しているのではないか？と疑い始める。
また、生存者の１人であるエリックはなぜかクレアの姉のことや、好きなコーヒーなど、クレアのプライベートを知っている。エリックはなぜクレアのことを出会う前から知っているのか？
謎が謎を呼ぶ映画『パッセンジャーズ』。終盤に謎が全て解けるのだが、この結末は予想できないと思う。
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感想（以降、ネタバレ）
この『パッセンジャーズ』、航空事故がどのように起きたのか？事故の時に生存者たちはどのようなものを見たのか？そして、航空会社はなぜ事故の原因を隠蔽しようとしたのか？
ここらへんの謎を捜査員でもないカウンセラーであるクレアが解明していくサスペンスものだと思って観ていたのだが、物語の着地点はまーったく予想にしていなかった方向へ・・・。
これ・・・さすぺんすなの・・・？
序盤はすごくいい。飛行機の事故が起きた！クレアが生存者のカウンセリングを行うことになった！なぜか初対面の事故の生存者エリックが姉のことを知っている！カウンセリングで生存者を集めてみたら飛行機が落ちた時の証言が食い違ってる！しかもなんか不審な人物がカウンセリングを監視してる！
クレアのことを口説いて口説いて口説きまくるエリックは事故の被害者と言え、その言動はストーカーなんじゃないのかと思えるほどに不気味に見えてくる・・・。
程よく謎が降りかかってきて、いったい飛行機はなぜ墜ちたのか？そしてエリックの正体は？ってところに観てる側は意識がいき、話に引き込まれていくんだけど、中盤辺りから失速・・・というかダレる。クレアとエリックがにゃんにゃんし始めたあたりからもう僕はダメだった。
にゃんにゃんしているあいだに飛行機の墜落原因はよ調査してくれ！！って感じ。
で、そうこうしているうちに親密な仲になったエリックを始め、全員の生存者が消え、良くしてくれていたクレアの上司や大家のおばさんまでも遠ざけてしまい、完全に孤立してしまうクレア。
おいおい、いったいどうなんてしまんうや？と思っていたら、唐突に衝撃の結末！！
クレアは死人だった・・・。
シックス・センスかよ！！
そう、この物語は「なぜ？どのように飛行機事故が起きてしまったのか？」というところがポイントではない。とは言いつつも、完全にそっちに意識が行くように作られてるのが憎い。まんまと騙された。
映画のラストで騙されるってのはよくあることだけど、今回のこの騙され方はあまり気持ちよくない。
確かにエリックがクレアのことをなぜ知っていたのか？なぜ好意を寄せていたのか？飛行機事故の原因はなんだったのか？提示された謎については解明されたわけだけど、予想に反しすぎてなんだよそれーー！！ってなってしまうんですな。
これまで観てきた１時間半をすべてひっくり返す衝撃のシックス・センスオチ・・・。自分が死んでしまったことを受け入れられていなかったクレアが、自分の死に気づき成仏していくという話でした。
ちなみにこの映画で個人的に一番良かったと思うシーンは、最後の飛行機が墜ちるシーン。
「もうダメだ」と諦めるクレアに対して、「僕たちは助かる！希望を持て！」と必死で励ますエリックの姿には胸を打たれた。あの極限の中、自分も死ぬかもしれないという状況であそこまで他人に対し、必死で励ます姿には、「マジかよ！シックス・センスオチかよ！」って心の中で毒づいてた僕の毒をかき消された。
最後に言うことがあるとすれば、ずっとストーカーだと思っていたエリックに対してごめんなさいと言いたい。