【映画の感想】『パニック・フライト』 [原題:Red Eye] (2005年、アメリカ)

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パッケージのレイチェル・マクアダムスがあまりに綺麗過ぎたため鑑賞。

この映画、日本ではビデオスルーになってしまった作品だ。結構面白かったのにもったいない。

2005年公開ためか、映像が少し荒いというか古臭く感じたけど、最後までハラハラドキドキのエンターテイメント映画だった。レイチェルのあまりの美しさに目の保養になりやした。スカーレット・ヨハンソンと若干雰囲気が似ている。

オススメ度:★★★★★★★★☆☆ ★8点

*★10点が満点。点数は管理人の個人的点数です。異論反論は認めます。
*記事内の見出しに”(以下、ネタバレ)”と書かれているところからネタバレしています。

 

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どんな話?

リサはホテルのベテランのフロント係で仕事に大変な生きがいを感じているスーパーウーマンだ。接客に長けていて、クレームもなんのその。ホテルの従業員、常連客からの信頼も厚い。

そんなリサが祖母の葬式後、自宅に帰るために飛行機に乗り合わせたときに地獄へと突き落とされる。

空港の搭乗口に並ぶリサ(レイチェル・マクアダムス)。悪天候のため飛行機の出発が遅れていて、性格の悪そうなクソ紳士が空港係員にクレームを付け始めるがリサが係員のかばう。それでも怒りの収まらないクソ紳士に対して、リサの後ろに並んでいたリップナー(キリアン・マーフィー)がリサを援護射撃してクソ紳士を撃退する。

リップナー口が達者でがコミュニケーション能力もあり、しかもイケメンときてる。リサとただならぬ関係になり、ニャンニャンしつつ、これから起きる飛行機での事件に一緒に立ち向かっていくのかと思いきや・・・

このイケメンこそがテロリストだったという話。

とにかくこのイケメン、とんでもない野郎なのだが、最後まで観て、頭が良いのか悪いのかよくわからなかった。

 

 

感想(以下、ネタバレ)

いやあ、最後まで息もつかせぬ怒涛の展開で面白かった。

前半と後半で「静」と「動」に分かれている印象。

前半は機内で、誰にも助けを求めることのできない状況下でのリップナーとの駆け引き。後半でリップナーの喉元にペンを突き刺して声帯破壊してからの政府高官暗殺未遂、空港でのおいかけっこと怒涛の展開。

特にリップナーの喉元にペンを突き刺すシーンにはオラびっくらこいただ。

さんざん人を見下し、コトを思い通りに進めてたリップナーに対しての爽快な天誅。目的達成の直前こそ気を引き締めろ!最後まで気を抜くなという教訓を示してくれる衝撃の瞬間でした。リップナー、完全にあそこ気抜いてたもん。

しかしここからのリップナーの迷走っぷりったらありゃしない。

僕も男性であり、イケメンであるがゆえにリップナーの視点になってしまうが、あれだけ用意周到にリサの隣の座席まで予約して計画していたにも関わらず、ペンを刺されてからの行動は今までのリップナーの言動からはちょっと考えられない。

普通、あそこでペンを刺された時点でジ・エンドなわけでミッションの撤退を考えなければいけない。そして自分の身を守る事を考えないと。クライアントに殺されちゃうぜ?

と、いうか最悪失敗したときのプランくらい用意してなかったの?

リサの自宅にまで乗り込んで、リサを仕留めたところでもうどうでもならないだろ。計画が上手くいかなかった腹いせだったとしたら、今までのストイックさ、スマートさはなんだったんだよ。

リップナーというキャラクターの行動のちぐはぐさにそんなことを思いながら観てしまった。まあ、そんなこと言ったら話が進まんやろって話はおいといて。

 

リサがどこまでも魅力的

リップナーに父親を人質にとられ、政府高官であり自分の大切な常連客の暗殺の手助けに加担させられたリサだけど、リサの芯の強さ、機転の良さ、抜け目なさには関心した。こんな女性、世の中にいないでしょって思えるほど、完璧な女性だ。まじで結婚してください。

孤軍奮闘、逃げ場なしのあの逆境の中で、父親救出、政府高官暗殺阻止を見事にやってのけるリサの瞳に乾杯。

そういえば、この映画の原題は『Red Eye』なのでけれど、なぜこの原題なのかの謎が鑑賞しても解けなかった。邦題の『パニック・フライト』もあまり良いネーミングではない。この映画はパニック映画ではなく、リサとリップナーの機内での心理的駆け引き、空港でのおいかけっこ、リサの自宅での大乱闘と、どこにもパニック要素はない。

冒頭にも書いたが、最後まで息をつかせぬリップナーとの攻防を描いた、サスペンス、アクション映画なんだから。

 

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