【映画の感想】『HERO』(2015年、日本)

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久利生検事の事務官が北川景子になった新シリーズHEROは未見のまま、今年公開された劇場版HEROを鑑賞した。

松たか子が事務官の時のドラマを見ていた身としては、8年ぶりの久利生検事と雨宮事務官の再会、相変わらずどんな困難であっても真実を追及する久利生検事の姿を観る事が出来たこの劇場版HEROはなかなか面白かったのだが・・・。

結論から言って、わざわざ映画館で見るほどでもなく、テレビ放映するのを待つか、DVDレンタルで良いんじゃないかと思ってしまった。その理由を感想とともに書いてみる。

オススメ度:★★★★★★☆☆☆☆ ★6点

*★10点が満点。点数は管理人の個人的点数です。異論反論は認めます。
*記事内の見出しに”(以下、ネタバレ)”と書かれているところからネタバレしています。

 

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個性の強いキャラクターたち

東京地裁城西支部の面々が松たか子のいた前シリーズと同じく、個性が強くて面白い。個人的には阿部寛と八嶋智人のやり取りが大好きだったため、阿部寛が抜けてしまったのは痛い。

新しいメンバーでは、auのCMの金太郎役で乗りに乗ってる濱田岳こと宇野っちと、孤独のグルメ他様々な映画、ドラマに出演している松重豊演じる川尻部長が気に入った。

牛丸部長は昇進してその椅子を川尻部長が受け継いだようだ。ちなみに田村検事(杉本哲太)の奥さんとして携帯の待ち受け写真で出演していたハリセンボンの春菜は、角野卓造繋がりだろう。間違いない。

とまあ、城西支部の新旧メンバーが何人か入れ替わってはいるけど、相変わらずカメラ長回しの固定で登場人物たちが入れ替わり立ち代わり芝居をしている演出はHEROらしくて、見ていて面白く安心する。

そして、全シリーズでは事務官だった雨宮(松たか子)が検事として登場。

前作の映画版のラストではキスシーンをしていたこの二人はいったいどうなったんや?と期待に膨らませていたのだけれど、どうやら進展はなかった模様。むしろ、こじれてるんですけど・・・。

 

治外法権の壁

今回の事件は、女性が交通事故死してしまうところから物語が始まる。

事故死してしまった女性は、暴力団の取引現場に遭遇していて、雨宮が参考人として話を聞こうとしていた人物。口封じに殺されたのではないか?と疑う雨宮。久利生も事故当時に靴を履いていなかったことを不審に思う。

そして事故現場はネウストリア公国の大使館裏で、事故に遭う直前にネウストリア人と接触していたことが写真から判明。

大使館が関わっている可能性が浮上してくるのだが、治外法権に守られた大使館の中に久利生たちは入る事も出来ず、大使館内の人間から事情を聞くことが出来ない。

この状況の中でどうやって事件を解決していくのか?というのが今回の見どころ。

 

 

感想(以降ネタバレ)

テレビシリーズを未見の人でもストーリーは楽しめる。

木村拓哉演じる久利生検事がいかに型破りな検事なのかは言動や服装から簡単に理解できる。スーツを着ず私服で勤務、権力や世間体に左右されず、自分の担当した事件に関わる人間を救うことを最優先に考える事、それを貫くことが正義なのだと言わんばかりに動く久利生検事に共感する。

普通の人間はあんな風にはなかなか行動出来ない。特に日本人には。

だから応援してしまう。

今回は、明らかに薬物の取引を行い、暴力団との関わりがあるであろう治外法権に守られた強敵、ネウストリア公国大使館の内部の人間たち。

久利生検事とコンビの麻木事務官はあの手この手で大使館内部の人間に接触を図り、それを実現していく。麻木事務官はどちらかというと久利生検事に振り回されているようではあるが・・・。

途中、交差点で背中を押され殺されそうになったり、ダンプに突っ込まれて殺されそうになったり、命の危険にさらされる久利生検事だけれども、妨害を受け困難な状況になるほど、東京地裁の仲間の検事たちが助けてくれる。

それもこれも、久利生検事の弱きを助けようとする思い、悪を許さないという思いに同調するから。

 

久利生検事だけでは解決が困難そうな事件

久利生検事がピンチ

城西支部の面々の協力

事件解決

 

治外法権という大きな壁があっても、なんらテレビシリーズでやっていることは変わらないお決まりのパターンなので安心して観ていられる。

良い言い方をすれば、水戸黄門並みに安定したストーリー、悪く言えば変化球がなく新鮮味がない。

そんな感じ。

 

いい加減に白黒をつけてほしい

僕が一番言いたいのがここ。

久利生検事と雨宮検事の関係。

いい加減白黒つけてくれ。お互い今いくつだと思ってるんですか?
これ以上引っ張るのはさすがにキツイよ・・・。

松たか子ももう40歳手前なのに、この先久利生検事とくっつくことを期待させるような終わり方をしている。

お金もある。地位もある。
職業は弁護士、お家柄も文句なし。
アンジャッシュの児嶋だけど、これ以上の人にはこの先出会えないんではないか?と思われるような逸材との結婚を破棄してしまう。

ラストに麻木事務官に久利生検事のことを聞かれ「大好きだった」と過去形で言っていた。
それならばいい加減、踏ん切りをつけていただきたい。

この映画を観て、一番強く思ったことは、

 

「なぜ結婚しない?」

 

である。

 

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