ついに公開された実写版『ゴースト・イン・ザ・シェル』。
何度も書いてきた通り、スカーレット・ヨハンソンファンとして必ず劇場に観に行くと決めていた。ええ、実は今日観に行ってきますよ。
で、せっかく見るなら1995年のアニメ、オリジナル版の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』を予習しておくべきだなと思い、鑑賞して観た。
実は10年ほど前、学生の時に1度鑑賞しているものの、個人的に好きなジャンルのアニメだったにも関わらず内容がよくわからず、ストーリーをおぼろげながらにしか覚えていない。
しかし今回鑑賞して、ようやく話の内容が理解できた。ああ、僕も大人の階段を上ったんだなと思ったのだったのだった。
オススメ度:★★★★★★★★★☆ ★9点
*★10点が満点。点数は管理人の個人的点数です。異論反論は認めます。
*記事内の見出しに”(以下、ネタバレ)”と書かれているところからネタバレしています。
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どんな話なの?
舞台は2029年の近未来。義体と言われるパーツで構成された完全なサイボーグから、体の一部が義体の人間まで、人間の体のサイボーグ化が進んでいる、そんな世界。マイクロチップを埋め込んだ脳みそはインターネットと繋がっている。そんなちょっと考えただけでも少しゾッとする世界が『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の舞台。
今ではだいたい想像がつくが、まだインターネットが少しずつ普及し始めた1995年にこの世界観を構築した原作者の士郎正宗はものすごく先見の明がある人なんだなと感心してしまった。
てか、2029年ってあと12年後。果たして12年後に僕らの脳みそはインターネットにつながっているんだるか・・・。
ちなみに、1995年と言うと『新世紀エヴァンゲリオン』がテレビ放映された年。『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』と『新世紀エヴァンゲリオン』は、それぞれ劇中で専門用語連発、オタクが大喜びのマニアックな設定(良い意味で)、物語に対しての深読み要素満載と共通点が多い。
しかし、ストーリーの大枠が使徒を倒すというエヴァンゲリオンに比べて、GHOST IN THE SHELLはそういった表面的なわかりやすいストーリーではないので、どちらかと言えば大人向けのSFアニメ映画だと言える。
なんたって、自分の存在を証明するには?みたいな哲学的まで飛び出すんだから。・・・って言ったらエヴァも同じか。僕は未だに最終話の「父にありがとう、母にさよなら、そして、全てのチルドレンに、おめでとう」の意味が分からない。
と、ちょいと長くなってしまったけど、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』のあらすじはこうだ。
人形使いと言われるハッカーを主人公の草薙素子少佐率いる(荒巻か?)公安9課が追うという話。
え?そんだけ?って思ったよね。うん、僕も思った。でもこの話の中で、人形使いはなにが目的なのか?どうやって生まれたのか?そして自分がサイボーグだと言うことに対して、自分の存在について悩む素子少佐の行き着く答えは?といった様々な問題の答えが明かされていく。
ただ、上述した通り、哲学的な話や、数々の専門用語、世界情勢の話なども入り乱れて話が進むので、やはり小、中学生が観るにはツライアニメだと思う。
てか、僕が初見で観て理解できなかったのが大学1年生の時だ。下手したら高校生も無理かもしれない。
おい、そこ!
僕のことバカだと思っただろ!
感想(以下、ネタバレ)
いやあ、面白かった!!
なにより感動したのが、大学1年生の時に観た時、全然理解できていなかったのが嘘のことのようにストーリーが良く分かった。
なんたって、あの頃はラストに少佐も人形使いも死んでしまってバトーの家に居たのは少佐っぽい別人だと思っていたんだからのう。
てか、これくらいのストーリーをなぜ大学1年生の時に僕は理解できなかったんや・・・。
どんだけ僕はバカだったんだ
最後のアレは、少佐が自分の限界を突破したいという考えで人形使いと融合した姿だったのね。
人形使いの出生については細かいところまでよくわからなかった。ネットの中でどうやって生まれたかってのがよくわからなかったっす。突然変異みたいな感じであんな人工知能みたいなのが生まれるってのはちょいと説得力に欠ける気がする。
てか、ウルトロンかよ!!って思ってしまった。
【レンタル映画の感想】アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン(2015年、アメリカ)
公安6課が必死になって人形使いを回収したがってた理由や、人形使いが自らの意思で公安9課に来た理由、そして人形使いが少佐が人形使いと融合した理由、数々のなんでが10年越しに解明され、僕は大満足です。
って、完全に個人的な感想になってしまった(笑)
ちょいとだけ文句を言うとしたら、劇中で出てくる「電脳」、「ゴースト」あたりの単語の意味くらいは上手いこと登場人物のセリフで明確に説明してくれた方がいいかなと思った。
電脳は読んで字のごとくマイクロチップを埋め込んだ機械仕掛けの脳みそ?、ゴーストはセリフの前後などから読み取って魂みたいなもの?ってことだと今では思っているのだけど。
ここらへん、やはり1本の映画として観させるためにはもうちょっと優しく教えてくれるとありがたいなと思った。
さあて、今から実写版『ゴースト・イン・ザ・シェル』観に行ってきまーす。
どうか、実写版『ドラゴンボール』の二の舞みたいな映画になっていませんように・・・。
(2017年4月10日追記)
実写版観てきました!
【新作映画の感想】実写版『ゴースト・イン・ザ・シェル』(2017年、アメリカ)