【映画の感想】『スパイダーマン ホームカミング』(2017年、アメリカ)

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これまでサムライミ版3部作、マークウェブ版2部作を経て2度目のリブートとなる映画『スパイダーマン』。

サムライミ版3部作は大ヒットして、マークウェブ版がコケて2部作で打ち切り、個人的にはマークウェブ版のシリアスで泣けるスパイダーマンが好きだったので続編を期待していたところに発表された『スパイダーマン ホームカミング』。

予告で流れた主人公のピーター・パーカーを見て思った。

 

なにこの

しみったれた子供は?

これで2時間持つの?

 

はっきり言ってこれといった特徴はなく、トビー・マグワイアのような感情移入できそうな愛嬌もなく、アンドリュー・ガーフィールドのようなイケメンでもなく、どこにでもいそうな田舎のガキンチョみたいなのがスパイダーマンなんですか?って思っていました。

しかし、僕は鑑賞後トム・ホランドのことが大好きになっていたのでありました。

 

オススメ度:★★★★★★★★★☆ ★9点

*★10点が満点。点数は管理人の個人的点数です。異論反論は認めます。
*記事内の見出しに”(以下、ネタバレ)”と書かれているところからネタバレしています。

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どんな話なの?

2012年公開の『アベンジャーズ』で、ソーの弟ロキが宇宙から連れてきた宇宙生物(チタウリ)とアベンジャーズの激しい戦いののち・・・

アベンジャーズとチタウリの戦いの後始末で瓦礫の山を撤去しているエイドリアン(マイケル・キートン)の元にダメージコントロールの職員たちがエイドリアンたち作業員の仕事を取り上げてしまう。ダメージコントロールとは、アイアンマンことトニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)と政府が設立した組織で、エイドリアンは理不尽に職を奪われた腹いせにチタウリの残骸を現場から持ち去ってしまう。

それから8年の月日が経ち、2016年公開の『シビル・ウォー / キャプテン・アメリカ』の直後。トニー・スタークに勧誘され、シビル・ウォーにゲスト出演を果たした直後から話がスタートする。

スパイダーマンこと主人公のピーター・パーカー(トム・ホランド)は、シビル・ウォーでキャプテン・アメリカの盾をキャッチ出来たことが嬉しくてたまらない。アベンジャーズの正式入団を夢見て、日夜人助けに奔走するも、うだつがあがらず焦りを感じ始めている。

早くトニーに認めてもらいたい。

そんな矢先、行きつけのサンドイッチ屋の向かいのATMで銀行強盗を発見して果敢に立ち向かうものの、行きつけのサンドイッチ屋を大破させ犯人たちを取り逃がしてしまう。

その銀行強盗達は見たこともないハイテク兵器を持っていて・・・。

 

映画版権の壁を乗り越え、大手を振るってアベンジャーズと共演できるようになった記念すべき第1作。(シビルウォーですでにゲスト出演してたけど・・・)これまでのサムライミ版、マークウェブ版とはまた違った面白さが味わえた。

 

感想(以下、ネタバレ)

今作のスパイダーマンは、これまでのどのスパイダーマンよりも若く見えて、等身大の高校生に感じた。落ち着きがなく、後先考えず、命がけの戦いの合間でも軽口を叩いて喋る喋る・・・。

いや、これまでのスパイダーマンが大人すぎたんだ。トビー・マグワイアが高校生ってのにはいくらなんでも無理がある。だいたいサムライミ版のヒロインのMJは(ry

とは言え、サムライミ版もマークウェブ版も面白く個人的には大好き。どちらも甲乙つけがたいけど、マーク・ウェブ版の『アメイジング・スパイダーマン』のシリアスな部分、父と子のドラマに感動させられる部分はポイントが高く、是非とも続編をと思っていたらまさかの打ち切り。

 

ヒロインのグウェンが

あんなに可愛いんだから

どうか続けてくれよ!!

 

って、ホームカミングの感想なのに前作のことばかり書いてる。とりあえず、前作たちと比較するとこんな感じです。

サムライミ版
スパイダーマン
アメイジング
スパイダーマン
スパイダーマン
ホームカミング
アクション ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆
感情移入 ☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆
涙腺崩壊 ☆☆☆☆☆ ☆☆
コミカル ☆☆☆ ☆☆ ☆☆☆☆

 

ほんじゃ、ホームカミングの感想書いちゃおっかな!

素直に面白かった『スパイダーマン ホームカミング』

今作ホームカミングでアベンジャーズとの共演を果たし、いったいどんなスパイダーマンになるのかと期待もしていたけど、不安もあった。

映画1本作れるヒーローたちを一堂に会して戦うというのは、確かに派手で楽しいのだけど、アベンジャーズ2作目の『エイジ・オブ・ウルトロン』のようにあまりにもお粗末な話になったりするんじゃなかろうかという一抹の不安があった。

【映画の感想】アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン(2015年、アメリカ)

 

ところがどっこい、見事にアベンジャーズの世界と融合して、これまでにない新しいスパイダーマンになっていた。上述したようにこれまでのサムライミ版スパイダーマン、アメイジングスパイダーマンともにものすごく面白かったと思っていたのだけど、ホームカミングも面白さは負けず劣らず。

いくつか書きたいことがあるのだけど、まず真っ先に挙げたいのがトニー・スターク製のスパイダースーツ。アベンジャーズの世界と融合したことにより生まれた飛び道具と言ってもいいwww

アイアンマンのように様々なハイテク機器を備えたスーツ。偵察ドローンを出したり、様々な種類の糸を出すウェブシューター、さらにはアイアンマンのジャービスのようなAIナビゲーション。

 

いや、それ

重火器のない

アイアンマンやん

 

って突っ込んだのは僕だけでしょうか。

でもまあ、ウェブシューターがあるし、蜘蛛に噛まれて備わった物理攻撃耐性もあるし、かろうじてスパイダーマンのアイデンティティーは守られているので、大人としてそこは目をつむっておきます。

 

今作のスパイダーマンことピーター・パーカーは人助けの理由が、恋人のMJの為でもなく、ニューヨーク市民の為でもなく、アベンジャーズの一員であるトニー・スタークに認めてもらう為ってのがミソだ。

その上、スパイダーマンになるきっかけとなるはずの「ベン伯父さんの死」が語られないというのにも驚きだった。

これまでのスパイダーマン映画の通例なら、①蜘蛛に噛まれる、そして②ベン伯父さんが自分のせいで死ぬ、という2つのエピソードが揃って初めてスパイダーマンデビューを果たす。この2つのエピソードがあるからこそ、観ているこちらとしては感情移入が出来て、応援したくなる。そういう仕組みになっている。

しかしホームカミングでは、憧れのトニー・スタークのために市民の役に立っているのか、立っていないのか、なんだかよくわかんない人助けっぽいことをやっていて、序盤で「おいおい、ピーター大丈夫かよ・・・。」と心配になってしまう。

そうこうしているうちにチタウリの素材を使った超危険な武器を売っている武器商人グループを発見。そいつらとの戦いに首を突っ込んでいく。

 

中盤、武器商人グループと船上で一戦交えるんだけど、あそこでスパイダーマンがいかに未熟なヒーローなのかをアイアンマンに見せつけられ、「スーツを切る資格はない」とスーツをトニー・スタークに取り上げられてしまうのは印象的だった。

「勝手に首ツッコんで俺の作ったスーツ着て、戦って死なれたら後味が悪いんだ」的な、一見いかにもトニー・スタークらしい自己中心的な主張のようにも見えるけど、ベン伯父さんのエピソードが省かれてる分、代わりにトニー・スタークが父親役を担っているようにも思えた。

 

しかし最後のクライマックスの戦いが終わるまで、トニー・スタークにスーツを取り上げられるとは思わなかった。

 

せめてクライマックスの

バルチャーとの戦いは

スーツを着せてあげてくれ

 

自作スーツとウェブシューターだけで見事バルチャーを倒し、トニー・スタークに認められ、アベンジャーズへの正式加入が決まるものの、最終的にはピーターがその誘いを蹴るっていうオチは良かった。

あれだけトニー・スタークに認められること、アベンジャーズへの加入にこだわっていたピーターが、バルチャーの戦いで大きく成長した証であり、自分自身のヒーローとしての在り方を見い出したようにも見える。

今後、スパイダーマンは3部作で続編も決定していて、次回作で今年4月公開のアベンジャーズシリーズにも参戦してくる。次は映画館で観たいな・・・。

 

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