今年観た映画の中で面白かった映画は?と聞かれたら間違いなく『キングスマン』が出てくるどーも、僕です。
今回観た『アレックス・ライダー』も、『キングスマン』と同じくスパイ映画、『キングスマン』と比べるとグロテスクなシーンもバイオレンスなシーンもなく、主人公が14歳の中学生ということもあり、若干低年齢向きな映画でした。
きっと休日に同じ年頃の息子と観るには最高の1本ではなかろうかと思う。
僕には息子はいませんけどね・・・。
オススメ度:★★★★★★★☆☆☆ ★6点
*★10点が満点。点数は管理人の個人的点数です。異論反論は認めます。
*記事内の見出しに”(以下、ネタバレ)”と書かれているところからネタバレしています。
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どんな話なの?
幼いころに両親を亡くし、叔父と家政婦の3人で生活をしている14歳の少年アレックス・ライダー。ある日、父親のようにしたっていた叔父が交通事故で亡くなってしまう。
その死に疑念を抱き、自力で叔父の働いていた職場へと乗り込むのだが、そこで叔父の上司に「実は叔父はMI6の一員」だったということを知らされる。
そして幼いころより、叔父によってアレックスは知らないうちにスパイになるための教育を受けていたことに気づかされる。叔父の上司によりMI6へスカウトされたアレックスは叔父を死に関わる胡散臭い企業への潜入捜査を命じられる。
冒頭で低年齢層向きと書いたが、なかなか面白い。
スパイ映画で必ずと言っていいほど出てくるお約束のスパイガジェットも日本人なら「おっ!」って反応しちゃうようなものがあったり、アクションシーンもなかなか見応えがあった。ツッコミどころも満載だし。
個人的に一番面白かったのは潜入する企業の広報担当の女性、ナディアだ。この人の女を捨てた顔芸は一見の価値ありだ。出てきた瞬間の眉毛で笑ってしまった。ミッシー・パイルという女優さんを僕は決して忘れない。
感想(以下、ネタバレ)
今回はストーリーに大どんでん返しがあったり、大きな謎が最後でわかるといったものがないので、別にネタバレしてもいんじゃね?って思うだけど、とりあえず内容について書いていってみる。
ニンテンドーDSに食らいつく
冒頭の学校から帰ったアレックスと家政婦の会話、いきなりカタコトの日本語を喋り、夕食に日本食を食べていた。それ以外にもスパイガジェットにニンテンドーDSが出てきて、マリオカードまで出てくるあたり、製作陣に日本好きの人がいるのかな?と思ってしまった。
このブログ読んでくれている人ならわかると思うけど、ゲーム好きの僕からしたらニンテンドーDS出てきただけでテンション上がってしまったわ。
スパイガジェットとして改造されたニンテンドーDSではソフトを入れ替えることで色んな機能が使えるということだったんだけど、いちいちソフトを切り替えないでも全ての機能が使えるようにソフトはダウンロード版にしとけよ!
ってツッコミたかったのだけど、よく考えたらこの映画の公開は2006年で、3DSではなくDSなんだもんね。バーチャルコンソールまだ出たか出てないかくらいの時期だもんね。
広報担当ナディア閣下
ミッシー・パイル演じる胡散臭い企業の広報担当、ナディア。セイル社長の従順な部下でありながら、見た目は喋り方、立ち居振る舞いから溢れんばかりのサディスティックさを醸し出している。もう見てるだけで面白い。
アレックスと初対面で車を運転するシーン。眉毛つながってんじゃないかと思ったよ。
このナディア、潜入したアレックスの正体をいとも簡単に暴き、なんと自宅にまで突撃してアレックスと殺されてしまったアレックスの叔父であるイアンとのつながりを暴いてしまうあたり、アレックスよりよっぽどスパイとしての才能は上だと思う。
自宅へ押しかけたナディアと家政婦の女同士のガチンコバトルは、この映画の中での一番見応えのあるアクションシーン。女同士が本気で喧嘩をしたらこんなんなのか!という凄まじい肉弾戦を見ることが出来る。
14歳の中学生スパイ
潜入捜査前に短期間の軍隊研修を受け、幼いころからの叔父の訓練により格闘術は天下一品なのはわかるんだけど、スパイとしてどうなの?って思ってしまうシーンが多々ある。
スパイっていうのは自分の正体がバラさずに相手の情報を得たり、目的を達成することだと思うんだけど、このアレックスは先ほど書いた通り簡単にナディアに正体がバレている。
そして、隠密行動がまったくなっていない。スパイたる者、相手の行動の1歩、2歩先を読んでいかに自分の身を危険にさらなさいかが重要であるにも関わらず、大人数に追いかけ回されるシーンが何度も見られた。
お前、それじゃメタルギアソリッド絶対クリアできないからな!!
こういうところが、やはり14歳だから仕方ないか、低年齢層向きの映画だなと思ってしまうところである。
スパイ映画ではなく、アクション映画だわ。
叔父イアンを殺した殺し屋
叔父を殺した殺し屋ヤッセン。車を運転中のイアンを殺すためにヘリコプターから逆さま宙吊りの状態で降りてきて2丁拳銃で撃ち殺していた。かなりインパクトのある殺し方だったため、冷酷非道な男に見えたがそんなこともなかった。
クライマックスでビルから落ちそうなアレックスを救い、「俺のことは忘れろ」とか言っちゃってる。
ヤッセンからしたらアレックス救ってもなんのメリットもないし、むしろ自分が殺した叔父のことで恨まれてるにも関わらずアレックスを助けるヤッセンのダンディーさにちょっと驚いた。
だいたいはここで敵討ちのために悪役は死ぬのがお決まりなのだけど、あえて決着を付けないあたりは続編を考えていたのだろうか。
いずれにしても、低年齢層向きな感は否めないものの結構面白かった『アレックス・ライダー』。
続編が出たらたぶん観る。もう10年前の映画なので望み薄ではあるが・・・。てか主人公もう成人してるやんけ!!