【映画の感想】『エヴァンゲリオン新劇場版:破』(2009年、日本)

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序から引き続いて新劇場版の破を鑑賞。

今の時代、映画に関わらずドラマとかも待たずに一気観できるって素晴らしいですな。新劇場版の破はもうね、エンターテイメントとして最高の出来でした。

やっぱ数年ぶりにエヴァンゲリオンを観るのはいい。

 

頼む!!

早く!!

続きを観せてくれ!!

 

観賞後、そう言わざるを得ないほどの高揚感を感じさせてくれた。

オススメ度:★★★★★★★★★★ ★10点

*★10点が満点。点数は管理人の個人的点数です。異論反論は認めます。
*記事内の見出しに”(以下、ネタバレ)”と書かれているところからネタバレしています。

前作の感想:【映画の感想】『エヴァンゲリオン新劇場版:序』(2007年、日本)

 

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2作目の 破 はどんな話なの?

アニメ版のストーリーを踏襲していた前作:序のヤシマ作戦以降の話が描かれる。

新キャラクターのマリ、エヴァ仮設5号機の登場から始まり、これまでのアニメ版からストーリーが大きく変化してくことを予感させる今作の:破。

使徒との戦いの中で、孤独を感じ親の愛情を渇望していたシンジが少しずつ前向きに成長していく姿が描かれる。

 

感想(以下、ネタバレ)

サブタイトルが意味する通り、最後の最後で大きくアニメ版と異なる展開を見せてくれた「破」。「序」の感想でも少し書いた通り、新劇場版ではシンジ、綾波がアニメ版と比較して若干ポジティブシンキングになっているように感じていたが、ここに来て一気にシンジくんがリア充への道を進み始めるのが今作の「破」だと解釈した。

アニメ版ではシンジと関わってきた親しい人間が全員死ぬか精神崩壊して、旧劇場版のラストは全てが無に帰す、というとんでも無いバッドエンドだったわけだけど、今度の新劇場版は期待が出来そうだと思いたくなるような話になっている。

エヴァの覚醒によってサードインパクトが引き起こされそうになったところで、ロンギヌスの槍的なものが初号機を貫き、真っ赤に染まっていた空が元に戻り、カヲルくんが「君だけは幸せにする」と降り立つラスト。あれはサードインパクトが止まり、シンジは無事綾波を救い出せたと思っていいのだろうか。

 

つまり

ハッピーエンドと

解釈していいんだよね?

 

今まで誰も予想できない変化球ばかり打ってくるエヴァがここにきて直球ド真ん中のストレート、超王道なストーリーをぶち込んでくるなんて思ってもいなかった。むしろそれをエヴァがやるとエヴァ慣れしているこちらはこの王道なストーリーが超変化球に感じる不思議。

それでもこれが観たかったんですよ。最後のシンジの「綾波を返せ!」は本当にシビれた。「自分はどうなってもいい。世界がどうなってもいい。でもせめて綾波だけは絶対に救う!」って、あのシンジが言うんですよ。今まで人に合わせてばかりで自分の想いや考えを表に出さなかった内気な少年が。

アニメ版も含めて、これほどまでシンジが強い意志で行動を起こしたことが今までにありますか?

シンジの綾波を救いたいという強い意志によって初号機を覚醒させる。コレが観たかったんだろ?って、庵野監督、制作陣の声が聞こえてきそうなくらい。

 

そうだよ、

コレが観たかったんだよ!

 

シンジ、綾波、アスカが3人で力を合わせて倒す宇宙から飛来する使徒を倒すのも最高。クラウチングスタートからエヴァが走る走る。街がエヴァの走行ルートに合わせて変形してエヴァが飛んで走ってするシーンがめちゃんこカッコいい。まさに観るものからしたら至福の瞬間だった。

そして最後に初めてシンジがゲンドウに「よくやったな」と褒められる。

序盤からここまででシンジに周りの人間と少しずつ打ち解け、友達ができ、親に認められ、求めていたものを手に入れ、前向きに成長していく姿が描かれる。しかし「いいぞ、シンジ!」、「がんばれシンジ!」と応援していたところでシンジ共々観客の心を叩き潰しにくる。

嫌がるシンジを無視した、ゲンドウによる使徒化したエヴァ3号機の大蹂躙、アスカの乗るエントリープラグの破壊である・・・。食事会のエピソードで話が変わるんじゃないかと期待したが、変わったのはエントリープラグに入ってたのが鈴原ではなくアスカってとこだけ。相変わらずエグい。そして流れる曲があざとい。

思えば、シンジ以外のキャラクターにも前向きな変化が見て取れる。綾波がシンジの為に食事会を開こうとするところや、その食事会の参加を承諾するゲンドウ、「人と話すのが楽しい」とミサトに漏らすアスカ。少し人間味が増して感情移入がしやすくなっている。

明と暗で言うと、劇場版は明の描写が多い。食事会のエピソードも相まって明から暗に一気に叩き落とされる。

みんな思ってたんですよ。

 

食事会上手くいってくれ

シンジの心よ、救われろ!

 

って。

せっかくアスカと少し打ち解けたのに・・・。せっかくゲンドウがシンジを認めたのに・・・。

ただ、ここまでの話の流れは多少の違いはあれどアニメ版と大筋は同じ。ってことは、ジオフロントにあの使徒が攻め込んできて、エヴァ2号機の首を吹き飛ばされたらシンジはまたエヴァに乗るんでしょ?って思ってたら。

アスカがエヴァ3号機と融合しちゃったから、2号機に乗ったのは新キャラのマリ。ビースト化しても手も足も出ずに無惨にやられ、エヴァ零号機は綾波ごと使徒に食べられてしまう。か〜ら〜の〜

 

綾  波  を  返  せ

 

シンジにとって、一番大事なのは綾波。出してきた答えがコレなんですよ。ヒロインを助けるために命を賭けるシンジ。アスカはエヴァ3号機と融合しちゃったけど、綾波だけは絶対に救う。なにがなんでも救う。

使徒を倒した後に綾波のところまで這って助けに行くシンジが、自分の殻を破って綾波のところまで辿り着く描写も良かった。

ラストでカヲルがシンジに対して君だけは幸せにすると言ってエンドロール。

 

シンジ共々

我々観客のことも

幸せにしてくれ

 

そう、心から願っている。

 

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