【映画の感想】『MONDAY』(2000年、日本)

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若かりし頃の堤真一主演の『MONDAY』を鑑賞した。

2000年に公開された映画にもかかわらず、少し映像が昭和なのではないか?と思ってしまう画質の荒さが気になるものの、好きな俳優さんが出ているのでなんとか最後まで鑑賞することは出来た。

出来たのだが・・・。

オススメ度:★★★★☆☆☆☆☆☆ ★4点

*★10点が満点。点数は管理人の個人的点数です。異論反論は認めます。
*記事内の見出しに”(以下、ネタバレ)”と書かれているところからネタバレしています。

【映画『MONDAY』予告】


 

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どんな話なの?

月曜日の朝、しがないサラリーマン?の堤真一がホテルの一室で目を覚ます。

なぜ自分がホテルにいるのか?昨晩なにがあったのか?記憶があやふやになっている。

ポケットの中からは清めの塩が出てきて少しずつ記憶を取り戻していくのだが、やがてとんでもない事件を起こしていたことに気づくのであった。

ネタバレなしで感想を言うと、出演している俳優の魅力のおかげで最後まで鑑賞できたという感じ。前情報なしで鑑賞したので、この映画の方向性がまったくわからず、見終わった後にコメディーだったんだなと気づく始末だった。

起承転結で言えば、「起」は退屈、「承」「転」は面白くて引き込まれる。が、「結」にガッカリさせらる。

堤真一のキレッキレのダンスと、セクスィーな松雪泰子、笑顔の寺島進と松重豊を拝めたところが良かったところだろうか。あと葬式シーンの大杉漣の一言一言も良かった。

 

 

感想(以降、ネタバレ)

「起」

序盤の葬式のシーンから主人公の連れの西田尚美との喫茶店シーンまでは、昭和な映像も相まってこの映画を観始めたことに対して少しだけ後悔し始めてた。

葬式のシーンの展開があまりにも非現実的で、観ているこっちは一気に現実へと引き戻される。

死人の体からペースメーカーを取り出してくれって依頼する医者がこの世のどこにいるのか?しかも取り出さないと爆発するって、それもう事件やん。

犯人は近々その人物が死ぬことがわかっていて、ペースメーカーに爆弾を仕込んだのか、もしくはペースメーカーではなく爆弾をそのまま埋め込んだのだろう。そして、その死体に近づくであろう家族、もしくは葬式に参列する会社の同僚たちを狙って爆発させようと考えたのだろう。電話で家族にペースメーカーを取り出してくれって電話をかけてきたことを考えると狙いは家族か?

 

 

なるほど、

犯人は主治医だ!!

 

 

てなことを考えて観ていると、事件性などなかったかのごとく医者からの電話を鵜呑みにして葬式に参列した会社の同僚たち、そして主人公の堤真一がペースメーカーを取り出してしまう。

そして医者の言いつけ通りにペースメーカーを取り出したにも関わらずペースメーカーが爆発、死体が燃えてしまう。

 

 

まじ、わけわかんない

 

 

で、今度はカフェのシーンになって西田尚美がまったく堤真一の言うことを聞かない。堤真一が喋ろうとすると意図的にセリフにかぶせて喋ってくる。おかげでまったく話が進まない。

葬式からの展開と無駄に長い間(ま)のおかげでここらへんで退屈になってくる。

 

「承」

で、お次はバーのシーン。占い師に手相を見てもらって堤真一と占い師が2人で長時間笑い合うのだが・・・

 

 

笑っている理由が

まったく理解できない

 

 

この辺りで「MONDAY」を観始めたことを後悔し始めた。そういや2000年〜2010年は邦画暗黒時代だったんだっけ。「デビルマン」とか「キャシャーン」とか邦画界で未だその牙城を崩すことの出来ないクソ映画たちが出てきてた時期だ。

が、しかし。

ここからヤクザの愛人の松雪泰子と出会って、一気に面白くなってくる。

バーでヤクザに気に入られ、ヤクザたちと飲むことになった堤真一。そこでこの映画の1番の見せ場と言っていいキレッキレダンスを披露。そして堤真一に心を許したヤクザの組長(若頭?)をショットガンで銃殺してしまうwww

 

 

酒に酔ってたとは言え

やり過ぎでしょwww

 

 

ここで一気に話が面白くなる。葬式でペースメーカーの取り出しを同僚から押し付けられて、喫茶店では人の話を一切聞かないクソアマの相手をさせられて、なんともうだつの上がらないサラリーマンだと思っていたら、まさか人を殺してたなんて・・・。

じゃあ、ホテルの1室で目を覚まして、これから人殺しになってしまったこの堤真一、もとい主人公のしがないサラリーマンはどうするのか?

ここまでの退屈タイムがすべてチャラになるほど面白くなり、しかもヤクザを射殺した後、強盗を働いたカップルまで銃殺していることが判明。テレビを付けるとすでに指名手配され、ホテルも警察に囲まれているじゃないか。

 

 

完全に詰んでるw

 

 

こうなったらもう素直に捕まるか、力ずくで逃亡の2択になるけど、堤真一が選んだのはもちろん後者なわけで、ホテル内に入ってきたSWATらしき警察官たちを倒し、一番偉い現場の指揮官を人質にホテルの入り口で警察と睨み合う。

堤真一を取り囲む警察官に向かって堤真一は言う。

「正義のために撃てよ」
「でも撃ったらお前も人殺しだということは一生消すことが出来ない」
「さあ、撃てよ!!!」

堤真一の気迫に抑えた青年とも思える若い警察官は銃を地面に降ろしてしまう。そしてその場にいた警察官、ホテルの周りに駆けつけた警察官、ヤクザたちも銃を地面に投げ出してしまう。

そして湧き上がる歓声、地面に転んで大はしゃぎする警察官までいる。

 

 

なにが

そんなに嬉しいの?

 

連続殺人犯が

まだ銃を上司に

突き付けてるんだぜ?

 

 

そして、極め付けは堤真一の決め台詞。

「この世に必要なものはこんなもん(銃)じゃない。」
「ほんのちょっぴりの優しさと・・・愛だ!!」

 

 

aa_ha

 

ってのが感想です。

その後それで終わるのかと思ったら、堤真一はSWATだかなんだかのリーダーに撃たれるし。かと思えば、ホテルの自室にSWAT?が迫ってきてた時まで時間が巻き戻って夢オチみたいな形でエンドロールが流れるし。

さっきも言ったかもしれないけど、出演している俳優さんたちの魅力でもっている映画だったっす。

 

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