【映画の感想】『ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄』(2015年、アメリカ)

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ニコラス・ケイジの新作『ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄』を鑑賞。

ハロウィンの夜、ニコラス・ケイジ扮するマイクは息子のチャーリーと近所のハロウィン祭の見物に行くのだが、突如として息子が姿を消してしまうという話。相変わらずニコラス・ケイジの優しいダメ親父っぷりが心に染みる良い話で、子持ちの親であれば彼の気持ちが痛いほどわかるかと思う。

ただね・・・、息子を連れ去った犯人がね・・・。

オススメ度:★★★★★☆☆☆☆☆ ★5点

*★10点が満点。点数は管理人の個人的点数です。異論反論は認めます。
*記事内の見出しに”(以下、ネタバレ)”と書かれているところからネタバレしています。

 

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どんな話なの?

大学で教鞭を取るマイク(ニコラス・ケイジ)はハロウィンの夜、7歳の息子チャーリー(ジャック・フルトン)を連れてハロウィン祭の見物へと出かける。チャーリーと親子二人で楽しい時間を過ごすのだが、アイスクリームを買うため店に並んだ時に手をつないでいたはずの息子が突如姿を消してしまう。

さらに息子から目を離してしまったと妻のクリスティン(サラ・ウェイン・キャリーズ)に思われて絶望のどん底へと突き落とされてしまう。

息子が失踪する直前に口にした言葉が「幽霊に借りを返して(PAY THE GOHST)」。

果たしてその言葉の意味は?

抜け殻のようになったマイクは最愛の息子チャーリーを取り戻すために、なりふり構わず探し始める・・・。

 

息子の失踪事件を追う話でサスペンスを装いつつ、時折ビクッとさせられちゃうホラー映画でした。ホラーが苦手な僕にとってはギリギリ最後まで1人で観れる内容だった。

感想(以下、ネタバレ)

この映画を観て思った感想は、

 

ホラー映画やったんかい!!

 

だった。

いや、すでにホラー映画だと上に書いているのだが、僕がこの映画を選んだのはニコラス・ケイジが失踪してしまった我が子を探し出すサスペンス映画だと思ったから。

確かに『ペイ・ザ・ゴースト』と幽霊を連想させるような映画タイトルではあるのだけど、そこに気づけなかった僕がバカだった。

僕はホラー映画が好きではあるけども一人で観ることはできない。怖いもの見たさでホラー映画が無性に観たくなる時もあるが、今回はその時ではなかった。

で、この『ペイ・ザ・ゴースト』、ニコラス・ケイジの優しい雰囲気のおかげでなんとか一人で最後まで観ることが出来た。

 

・・・

・・・

・・・

 

さて、話の内容なんですけど、ツッコミどころが満載。

まず、チャーリーを連れ去ったのは、アニー・ソウクイン(ローレン・ベイティ)という女性だった。1679年、アニーはインフルエンザが流行したニューヨークで魔女狩りの犠牲となり、3人の子供ともども火にあぶられて殺された。その恨みによってハロウィンの夜に自分の子供と同じ人数の子供を毎年連れ去っていたという設定だった。

しかし、このアニーの幽霊さんは3人の子供をさらうだけにとどまらず、様々な殺人事件を引き起こす。

マイクとクリスティンが依頼した祈祷師の内臓を焼き尽くして殺害するわ、マイクの同僚ハンナに身元を調べられて大学の校舎から突き落とすわ、もはやなんでもありの幽霊さんになっとるやんけ!

ハロウィンの日に現世と死後の世界を行き来が出来るっていう設定を飛び越えて、現世に影響を与えてくるアニーの超能力ぶりに「ああ、これはホラー映画なんだ。難しいこと考えて観ちゃいけないんだ」と僕は我に返ったのだったのだった。

この映画はサスペンスじゃない、ホラー映画なんや!!

てか、現世と死後の世界の門番みたいなサングラスのオッサン誰やねん!!

 

クライマックスにマイクは死後の世界へ行って、見事チャーリーとチャーリーと一緒に連れ去られた他2人の子供を助け出すのだけど、この時に映画の冒頭でアニーとアニーの子供3人が村人たちに捕まった小屋が出てくる。

その小屋の地下にチャーリーを含め、連れ去られた子供たちがいるのだけど、アニー・ソウクインが魔女狩りで殺されたのが1679年。その翌年から300年に渡り、毎年連れ去ったハロウィン姿の子供たちが出てくるシーンはゾッとしてしまった。

マイクが手をかざしてもすり抜けてしまう子供たちの手・・・、しかしチャーリーの手はすり抜けなかった。これはどういうことなんだろう?連れ去られて1年目までは死なないということなんだろうか?いや、全員助けろとは思わないけど、そこらへんの設定をもうちょっとkwsk!!って感じ。

しかも最後、なぜかチャーリーとその他2人以外の子供たちが束になって、現世へ帰ろうとするマイクたちの行く手を阻むアニー・ソウクインを倒してしまう。もうワケワカメな展開。

この展開を観て、「ああ、これはホラー映画なんだ。難しいこと考えて観ちゃいけないんだ」と僕は我に返ったのだったのだった。

 

死後の世界から帰ってきたチャーリーは失踪から先の記憶を失っていてめでたしめでたし!って終わり方だったが、チャーリーの失踪の捜査にあれだけ骨を折っていたジョーダン刑事(リリク・ベント)がこの事件についてどんな報告書を挙げるのかが非常に気になってしまった。

というか、この映画を観て一番印象に残ったのは、ジョーダン刑事とマイクのワンシーン。

警察の怠慢に怒るマイクに対して、「警察は完ぺきではないが、怠慢だとは言わせない!」と激昂したシーン。ジョーダン刑事の誠実さと仕事に対する情熱をうかがわせるシーン。そして警察に怒りの矛先を向けてしまうマイクの弱さがうかがえるシーンだった。

あのシーンでサスペンスに話を引き戻してほしかったが、結局はなんでもありのホラーな展開に進んでしまったのが残念だった。

ただ、この『ペイ・ザ・ゴースト ハロウィンの生贄』はつまんない映画だったか?と言われたら、決してそういうわけではない。単純にサスペンス映画だと思っていた僕の心構えの問題で、個人的な満足度が低かったというだけのことだと言い訳をさせていただきたいと思う。

 

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