ようやくエボン=ジュを倒し、あとはエンディングを視聴するだけになった。
前回日記:【PS Vita】FF10プレイ日記43:召喚獣にさようなら、ケアルガ連発のエボン=ジュを倒せ!
これまでのプレイしてきた半年間を振り返りながら、エンディングを楽しませていただくことにしよう、そうしよう。
目次
アーロンとの別れ
まずは、死人であるアーロンとの別れ。
このアーロンというキャラクター、FF史上最高の脇役キャラクターだと思う。
っつっても僕がプレイしたことあるFFシリーズは、4、8、9,10だけだけど・・・。
ティーダをスピラへと送りこみ、ジェクトとのわだかまりを解消させ、シンを倒させた。
旅の序盤から、シンのこと、ユウナレスカのこと、スピラのことのほとんど全てを知っていた人物だ。
アーロン:10年待たせたからな
ただ、このアーロン。はじめからティーダをスピラに送り込むつもりではなかった。
アーロンが守っていたジェクトとの約束は、『ティーダを死んでも守る事』
【PS Vita】FF10プレイ日記33:ゾンビ状態で攻略しろ!ユウナレスカ戦リベンジとアーロンの正体
以前、シンの体内へ突入してから飛空艇へ引き返した時に、アーロンはこんなことを言っていた。
アーロン:ジェクトの最後の言葉に従い 俺はザナルカンドに渡った
アーロン:あの街で ずっとお前を見守るつもりでいたが・・・・・・
アーロン:『シン』がザナルカンドを襲ったあの時 俺の考えは変わった
アーロン:ぬるま湯のような夢の世界ではなく 厳しくても 生きてそこにある世界
アーロン:そんな世界を おまえに感じさせてほしい・・・・・
アーロン:『シン』の眼が そう言っていたのだ
アーロンのもともとの目的は、ティーダをスピラに送り込むつもりではなく、ザナルカンドで過ごすティーダを見守る事だった。
それがある日、ザナルカンドをシンが襲い、ティーダに真実を見せてやってくれとジェクトが言っているかのように感じたアーロン。
これをきっかけに、ティーダをスピラに送り込む決意をしたとのこと。
どこまで義理深く友達想いなんや、アーロン・・・。
そんなアーロンともこれが最期、お別れである。
エモノの剣を肩に担ぎ、前へと進むアーロン。
そしてあの名台詞の一言を言い放つ。
アーロン:もう おまえたちの時代だ
自分の役割をまっとうしたアーロンがユウナの異界送りにより、スピラを去る・・・。
召喚獣を異界送り
アーロンを送った後、次は召喚獣たちの異界送りだ。
今までお世話になった召喚獣たち。
旅の最初から、ずっと一緒だったヴァルファーレ。
ヴァルファーレの『シューティング・パワー』は手持ちの召喚獣の中で一番多く使用したオーバードライブ技だ。
この『シューティング・パワー』を手に入れるためには、ビサイド村を出発した時に引き返してビサイド村のワンちゃんにはなしかけなければいけなかったということを思い出した。
絶対、『シューティング・パワー』を取り忘れたプレイヤーは多いと思う。
【PS Vita】FF10プレイ日記06:体験版を経て、本当の物語が動き始める
召喚獣と言えば、ひとつだけ心残りが・・・。
やり込み要素を一切やらずに、プレイしてきたためにアニマ、メーガス3姉妹を取っていない。
恐らくこの2つの召喚獣の取得に乗り出していたら、クリアまでにもっと時間がかかっていただろう。
ああ、でもやっぱり悔しい。
やり込み用のセーブデータを作ったからおいおい時間があるときにプレイしよう、そうしよう。
【PS Vita】FF10プレイ日記34:ついに解き明かされるシンの謎と、やり込み用セーブデータの作成
そういえば、召喚士の先輩として何度も登場した僕のお気に入りキャラの一人、ベルゲミーネ。
あの方もたしか死人だったはず。異界送りしなくてもいいのだろうか?
ベルゲミーネ先輩はあの独特な声と喋り方、毒舌ぶりが非常に良かった。
エボンの教えなんかクソ食らえ、寺院の言うことなど気にするなと言ってくれたナギ平原での一幕を僕は忘れない。
【PS Vita】FF10プレイ日記29:ついにティーダの正体が明らかに!ザナルカンドは2つ存在してる?
1体ずつユウナの召喚獣を異界へと送り、最後にシンを異界へ送る。
あの怪獣みたいな禍々しいシンが打ち上げ花火のように爆発する瞬間がめっちゃ美しい。
ティーダとの別れ
そしてついにやってきました。
主人公ティーダの消滅。RPGの主人公がエンディングで消えてしまうなんて、プレステ2でFFXが発売された当時、本当に衝撃的だった。
スピラに災いをもたらすシンを倒し、ハッピーエンドのようでハッピーエンドではないこのストーリーに見事に心をえぐられた。勧善懲悪な世界の悪者を倒してはい終わり!みたいな単純なストーリーではない、そんなところがFFXのストーリーの魅力でもある。
両腕が半透明になり、今にも消えそうになっているティーダ。
ティーダの体の様子を見て、ユウナは首を振る。
「行っちゃダメ!」
と言わんばかりのこの表情に心苦しい気持ちになる。
ティーダ:オレ 帰らなくちゃ
ティーダ:ザナルカンド 案内できなくて ごめんな
リュック:また会えるんだよね? ねえ!?
リュックの問いかけに答えることもなく、立ち去ろうとするティーダ・・・。
ティーダ自身もみんなとの別れが辛そう。辛いからこそ、こんな反応になってしまう。
そしてたまらずユウナがティーダを追い、飛びつこうとするも、もうそこには実体として存在していないティーダが・・・。
ティーダを通り抜け、飛空艇の甲板に倒れ込むユウナ。
今まさに消滅中のティーダ・・・。
シンを倒して、エンディングだというのに、悲壮感の漂うユウナの表情。つらすぎる。
こんなエンディングがあるか!!
本当だったら、シンを倒せば召喚士であるユウナが死んでしまう。
それをなんとか阻止して、シンを倒そうって話だったのに、なんと最後の最後にティーダが消えてしまうというこのどんでん返し。
ユウナは覚悟を決め立ち上がり、ティーダとの別れを受け入れる。
ティーダに向けて言う最後の一言、それは・・・
ユウナ:ありがとう
ユウナの『ありがとう』に対してティーダがユウナを背後から優しく抱きかかえる形で応え、タイタニックする。
感動のタイタニックシーン。
カムバック!カムバック!
カムバック、ジャック!!
プレイ日記の最初にも触れた通り、FFXのストーリーの主軸は親子の物語だ。
決してティーダとユウナの恋愛話ではない。
FF8のような、あんな恋愛要素はない。
だが、そこがイイのである。FFXは。
だからこそ、僕はFFXを愛してやまない。
このタイタニックシーン。決してラブシーンではない。
そして、水中チュッチュのあのシーンも決してラブシーンではない。
【PS Vita】FF10プレイ日記23:ティーダとユウナの水中キス!エロさ皆無の美しいムービーに絶句
僕はそう思っている。
だって、エロさがないのだから。
この二人、どう見ても恋人同士には見えない。
ティーダとユウナ、抗えないスピラの運命の荒波にさらされながら、召喚士を続けてシンを倒すのか、やめるのか、大きな覚悟が必要となったマカラーニャの湖で水中チュッチュへとつながった。
そして今回も、お互いに離れ離れとなり、次への一歩を踏み出すための大きな覚悟が必要となった。
そこで、タイタニックへとつながる。
友達以上、恋人未満なこの二人の関係がなんとも歯がゆく、もどかしく、そしてくっつかないことに対するちょっとした安心感がある。
この二人が恋人同士ではない。これは僕の願望だ。
・・・
・・・
・・・
ユウナとタイタニックしたティーダは、飛空艇の甲板の先頭へとゆっくり歩いていく。
ティーダを見送るユウナ、そして今まで世話になった仲間たち。
突如ダッシュをして甲板から飛び降りながら消えていくティーダ。
その先にはブラスカ、アーロン、ジェクト達が待っていた。
ジェクトとのハイタッチを交わすティーダ。
「俺の役目は果たしたぜ!」と言わんばかりのハイタッチ。
親子に始まり、親子に終わる。
スクリーンショットはタイミングが合わずハイタッチになっていない。申し訳ない。
後日談、ユウナの演説
ティーダとジェクトのハイタッチ後、ルカの港へと場転する。
ユウナが海に向かってなにやらやっている。
なにをやっているのかと思えば、ユウナは口笛を吹いている。
この口笛、ユウナがティーダに教えてもらったものだ。
シンを倒してから、ユウナはティーダのことを想い続けているように思える。
そこへルールー姉さんがユウナを呼びに来る。
ユウナの姉貴分のルールー姉さん、僕の超絶お気に入りキャラである。
思えばこのFFXプレイ日記の記念すべき第1回目のタイトルが以下のタイトルだ。
【PS Vita】FF10プレイ日記01:ルールーの胸元を見守るため旅に出る
あまりにも不謹慎すぎるタイトルだと、自覚はしている。
でも言い訳する気はない。
だって、本当のことだから。
これまで何度、ルールー姉さんの戦闘勝利ポーズに日々の仕事のストレスを発散させていただいたことか。
そして何度、ルールー姉さんのセリフに心を踊らされたことか。
【PS Vita】FF10プレイ日記12:ユウナは結婚を決意し、ティーダは雷に打たれる
さらには、スノーモービルに二人乗りまで出来るサプライズがあったり。
【PS Vita】FF10プレイ日記14:極寒の地でルールーのうなじにやられる
はたまた、望遠鏡でルールー姉さんのおっ○いを覗いてみたり。
【PS Vita】FF10プレイ日記06:体験版を経て、本当の物語が動き始める
中でも一番良かったのはルールー姉さんのこの笑顔が見れた時。
【PS Vita】FF10プレイ日記22:浄罪の水路でのカウンター武器入手とルールー姉さんの最高の笑顔
聖べベル宮にて、シーモアの元にキマリを置いてきぼりにしてしまい、引き返す時にアーロンに対して見せた笑顔。
ユウナとシーモアの結婚式を襲撃し、ユウナを取り戻してパーティーが全員揃った時の一コマだ。
このFFXプレイ日記はルールー姉さんの存在なしには書き続けられなかったでしょう。
そんくらい、僕はルールー姉さんが大好き。
こんなミステリアスで、芯の強い、そしておっ○いの大きな女性とあwらひうなwめXaweawe
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さて、エンディングに話を戻しますか。
エンディングも大詰めを迎え、ユウナがルカのスタジアムでスピラの人々へと語り掛けるシーンに。
客席に詰めかけたスピラの人々の数に圧倒されたのか、ユウナが一呼吸おいて話し出す。
ユウナ:多くの・・・・・・数えきれない犠牲がありました
ユウナ:なにをなくしたのか わからないくらい たくさん・・・・・・なくしました
ユウナ:そのかわり・・・・・・
ユウナ:もう 『シン』はいません
ユウナ:もう 復活もしません
ユウナ:これから
ユウナ:これからは わたしたちの時代・・・・・・だよね
ユウナ:不安なこと いっぱいあるけど 時間もいっぱいあるから・・・・・・
ユウナ:だから だいじょうぶだよね
ユウナ:力を合わせて いっしょに歩けるよね
話が終わるとユウナは、後ろを振り返る。
ユウナの話を聞いていた仲間たちが、「よく言った!いいぞ!」と言った感じでユウナにリアクションする。
左腕をグッと握りしめるワッカの仕草がこれまた良い。
みんなの反応にユウナも笑顔がこぼれる。
ああ、なんて良い笑顔なんだろうか。
まじで腐りきった僕の心を癒してくれるユウナの笑顔。
しかし、どことなくいなくなってしまったティーダのことを想っているようにも見える、そんな切なさが見える表情。
こんなとこまで感じれるような表情をよくもまあ10年以上も前に表現できたなあと驚愕する。
当時のスクエニのCG制作の技術力に乾杯。
とにかくこのユウナの笑顔のワンカットが素晴らしい。
このスクリーンショットを撮った僕のカメラセンスにも乾杯。
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そんな笑顔を見せた後、ユウナは少しうつむく。
そして最後の最後にスピラの人々にお願いをする。
言おうかどうか迷っていたけど、やっぱり言っておこう!言わなくちゃ!と思ったのだろう。
この表情からはそんな感情が受け取れる。
ユウナ:ひとつだけお願いがあります
ユウナ:いなくなってしまった人たちのこと 時々でいいから・・・・・・
ユウナ:思い出してください
・・・
・・・
・・・
そしてスタッフロールへ。
RIKKIの『素敵だね』のゆったりとしていて、切ないメロディー。
久々にこの曲をまじまじと聞いた。
ティーダが夢の存在であったこと、ユウナのティーダに対する気持ち、そしてマカラーニャの湖でのキスシーンを思わせるような歌詞の内容に、今までのプレイしてきて見た様々な出来事が走馬灯のように思い出される。
FFXのスタッフロールはスタッフ名がローマ字で下から上へと流れてくるだけで、特に今までのムービーのワンショットやイラストなどは表示されない。
少しばかり残念ではあったけど、大丈夫。僕の頭の中では、昨年9月からコツコツとプレイしてきた時に見た、要所要所のムービーシーン、名シーンが走馬灯のように流れているから。
ラストのティーダが意味するもの
スタッフロール後、なんと消えてしまったティーダが出てくる。
真っ暗な中から明転して浮かび上がるティーダ。
水中の中で体操座りをしている・・・?
そして、水面へと向かって泳ぎだすティーダ。
そこで、FINAL FANTASY X HD Remasterのタイトルと共にTHE END画面。
このラストのティーダの登場。
プレイヤーに解釈を任せるような終わり方なのだけれども、僕の解釈を書いておこうと思う。
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思い出してほしい。ユウナがルカのスタジアムでスピラの人々に言っていたことを・・・。
そう!
ユウナ:いなくなってしまった人たちのこと 時々でいいから・・・・・・
思い出してください
今までの長い旅の間に、ティーダと関わりを持ったスピラの人々の内の何人かがティーダのことを思い出し、それでティーダが召喚されたということではないのだろうか?
うーん、ちょっと強引すぎるかな・・・。第一、スピラの人々は祈り子ではないし・・・。
まあ、この真相はFFX-2で描写されてるみたいなんだけど、でもそういった答えはノーサンキューなんだよね。
消えてしまったティーダのこの後の解釈をユーザーに任せた点も、このFFXの素晴らしいところだと僕は思ってる。
答えがないということは、いろんなことを想像出来て楽しいんだから。
ちなみに誤解を招かないように言っておきたいのだけど、いかに最後解釈をお客さん任せにするにしても、ラストに至るまでのストーリーがクソだった場合は、これに該当しない。
『FINAL FANTASY X』はストーリーもさることながら、登場するキャラクターたちに様々な奥深い設定が用意されている。それでいて、割とわかりやすいストーリーに仕上がっているので万人にオススメできるゲームだと言える。
ただ一点、ティーダが夢の存在であるという点は、高校生の時にプレイした僕はきっちりと理解できていなかった。僕がアホなだけかもしれないけど。そこだけが若干わかりにくいかな・・・。
でも死ぬまでにはプレイしておきたいゲームナンバーワンに輝く僕のお気に入りのゲームです。
ここまで読んで頂いた方へ
なんだかんだで、エンディングを迎えるまで実に44回もプレイ日記を書いてきました。
もしも、最初から読んで頂いている方がいらっしゃるのであれば、書き手としてこれほど嬉しいことはありません。
今まで、こんなクソみたいな日記にお付き合いいただいて本当にありがとうございました。
FFXのプレイ日記はこれで終わりになりますが、今後もFFXのネタで記事を書くことがあるかもしれません。
その時はまた読みに来ていただけると嬉しいです!!
- 2016年3月17日 くねお